スペシャルインタビュー 佐藤健人 SPECIAL TALK SESSION

「東洋一のリゾートホテル」を目指した、究極のリゾートホテル。
2022年7月に開業した、非日常を過ごせる究極のリゾートホテル、琉球ホテル&リゾート 名城ビーチの佐藤総支配人に、
リゾートホテルの魅力や業界の展望、インターンシップ中の学生の様子についてなど伺いました。
about琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ
「リゾートを優雅に遊ぶ」、ラグジュアリーリゾート。
「東洋一のリゾート」を目指して2022年7月23日に開業。目の前には白砂ビーチが広がる443の全客室がオーシャンビュー。さらには全6種のプール、レストラン&バーが9つ、大中小の宴会場や会議室とチャペルを有し、リゾートホテルのあらゆる要素を詰め込んだ極上のリゾートホテル。

お客様に喜んでもらいたいと心から思う「日本のおもてなし」は、世界に通用する。
ー琉球ホテル&リゾート 名城ビーチの特徴について伺えますか?
敷地面積約2万坪の広大な土地に、世界でも珍しい全443の客室オーシャンビューの大型リゾートホテルとなっており、ホテルの目の前に果てしなく続く碧い海と1.8kmに渡る天然の白砂ビーチが広がっています。全6種の屋内外プールを有し、プールの総面積は県内最大規模の3500平米を誇ります。
さらに、レストラン&バーが9軒、大中小の宴会場や会議室を併設していますのでビジネスの会合も開くこともできます。デザインコンセプトには、欧風の建築様式に沖縄らしい要素を散りばめた「琉球コロニアル」を掲げ、重厚感溢れる空間をご用意しておりますので、日本のみならず、海外のお客様など幅広い層のお客様にワンランク上の滞在を楽しんでいただけると思います。

ーサミットや国際会議の誘致まで想定されていると伺いました。国際的なVIPをおもてなしする上でどのような人材が求められますか?
どんな時もお客様に喜んでもらいたいと心から思える人です。抽象的な話なのですが、日本のおもてなしは素晴らしく世界に充分通用すると思っています。欧米ですとチップをもらうために良いサービスをすることもありますが、日本人はお客様に喜んでいただきたいという気持ちで接客できることは素晴らしいと思います。もう一つは、地元を愛する人。当ホテルでは沖縄県出身のスタッフが多いのですが「地域の代表としておもてなしをしている」という思いで働いています。沖縄県の魅力をお伝えしてお客様が「またここへ来たい」と思っていただけたら、それは素晴らしいことだと思います。
ー「沖縄県の魅力をお伝えする」というのは、御社が大切にしている「地域創生」にもつながりますね。
ホテルは地域と非常に密接な関係にあり「地域の発展なくしてホテルの発展はない」と考えています。また逆も同じでホテルが成長することで地域は発展します。つまりホテルが頑張れば頑張るほど地域に貢献できるということです。私たちは、ホテルビジネスを通じて地域に貢献し、地元の方々に誇りに思ってもらえる様なホテルづくりを目指しています。我々のミッションとしては、糸満市を盛り上げ世界中から糸満に人が集まるお手伝いをすることであり、最終的に「世界のITOMAN」になると良いなと思っています。
ーインターンシップの学生の様子はいかがですか?
皆さん、緊張しながら一生懸命頑張っています。お客様から直接「ありがとう」と言っていただけるのもこの仕事の醍醐味ですから、インターンの間に「ありがとう」と言っていただけることを目指してみると良いかもしれません。2か月という短い期間ではありますが、リゾートでしか経験できないこともありますので、引き出しの中にいっぱい詰め込むように、できることを沢山増やしてください。また、当ホテルはリゾートホテルとしてほぼ全ての要素を持っています。客室やレストラン、宴会場は数多くありますし、スパやプールも充実し、ブライダルも行っています。日本有数のリゾート地である沖縄だからこそ学べることがたくさんありますから、ここでの経験は他の地域に行っても必ず通用するのではないかと思います。それから、ホテルの仕事は自分が幸せでないとお客様を幸せにできないので、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。お休みの日は海に行ったり観光地を巡ったり、このホテルに泊まってみてもいいかもしれない。自分で体験してみるとよりホテルのことが良く分かりますから。きっと一生忘れない良い思い出になると思います。
実は、私もアメリカの大学に留学していた時に、インターンとしてホテルで働いていました。最初はハウスキーピングを経験したのですが、日本の場合ですとだいたい1日7部屋の客室清掃を目指すところ、そのホテルでは1日13部屋の清掃を目指していたので、とにかく早く清掃しなければいけなくて非常に大変でした。しかもスタッフはメキシコ人ばかりで、スペイン語しか通用しなくて本当に苦労しました。ショッキングな状態のお部屋もありますから、メンタルも鍛えられました。「客室はホテルにとって大切な商品である」ということを改めて実感することができ、非常に貴重な機会となりました。

ーなぜ留学しようと思ったのですか?
今後、仕事をしていく上で成功したい気持ちがありました。そのためにはハードな環境に身を投じたほうが良いと思い、言語が通じない所に行けば自分を鍛えられるのではないかと考え、アメリカへ留学することを決めました。実際に英語を話せるようになったので、留学して良かったと思います。就職活動の際も、自分にとって一番チャレンジ指数の高い業種や業界に挑戦しようと、働きやすい環境の会社よりも自分を鍛えられる環境をあえて選びました。全ての人におすすめできませんが「働きやすさ」は、入社してみないと分かりません。それよりも入社した場所で全力を出す、というスタンスで取り組まれた方が良いと思います。必ず頑張りを見ている人はいますから。インターンシップの2ヵ月間でも一生懸命取り組めば、必ず見てくれている人はいますので、目の前のことをまず一生懸命やっていいただけたらと思います。

ー海外留学を経験したことで価値観の変化はありましたか?
それは非常に大きくありましたね。一番感じたのは日本を客観的に見ることができたという事が大きかったです。THLの学生の皆さんも海外留学をされると思いますが、できる限り海外の環境に触れて日本を見てみるといいと思います。例えば「海外のマクドナルドは日本のマクドナルドで働いている人たちと少し違うな。それはなぜだろう?」などと考えても良いです。ライフスタイルなど様々な所が全く違いますので、日本と比較しながら海外を感じていくと日本がよりクリアに見えます。そのうえで私は日本人であることのロイヤルティを感じ、やはり日本は素晴らしい国だなと思えたので、日本で働こうと決めました。
ー今後、ホテル業界はどうなっていくと思われますか?
引き続き伸びていくと思います。この10年間で海外の人たちが日本が魅力的な国であるということに気づき、今後も日本を訪れたいと思う人が増えるでしょう。全世界へ認知が広がることで、さらに日本への観光客は増える可能性があると思います。やはり日本の魅力は「おもてなし」です。国民性としてこれだけお客様に一生懸命きめ細かいサービスをする国は他にはありません。“人”がサービスをするということの価値は失われないと思いますし、ホテルは“人”がサービスをすることでお客様に付加価値を提供できるということが非常に面白いところです。
ー最後に、憧れのホテル業界を目指す学生に一言メッセージをお願いします。
THLの校舎はホテル以上にホテルらしく作られているので、一流を学ぶにふさわしい素晴らしい施設・設備だと思います。ですから皆さんが置かれている環境は恵まれています。日本のホテル専門学校は2年制までしかなく、入学して1年とたたないうちに就職活動がスタートしてしまうので、2年間でホテルについてすべてを学ぶことは難しいです。その点THLは4年制、3年制ですのでしっかり学べますし、海外に行く経験も、一流ホテルでのインターンもあります。これから様々な経験をしてホテルで活躍したいという思いが充分に高まった状態で、就職活動をすると、きっとどのようなホテルでも入社することができ、大きく活躍できる人材となっていると思います。自身の力で明るい未来を切り拓いていけるよう頑張って下さい。
