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スペシャルインタビュー 近畿日本ツーリスト株式会社 KINKI NIPPON TOURIST

SPECIAL INTERVIEW

創業以来、お客様の「旅」への熱い思いに応えるため、
常識にとらわれない発想で新たな価値・新しい感動を生み出し続ける企業として、
国内・海外旅行、訪日外国人向けの企画・販売、運営事業、および、一般団体、教育旅行やイベント・コンベンションなどの
企画・販売・運営事業、個人旅行の商品企画、店頭販売などを行う。

[ KNT-CTホールディングス株式会社 近畿日本ツーリスト株式会社 統括本部・事業推進本部公務・地域共創事業部 課長 (兼)販売支援責任者(兼)東日本総括 ]
橘 清志
KIYOSHI TACHIBANA

1971年埼玉県生まれ。学生時代に海外留学やスキューバダイビングやスキーやゴルフなどの趣味のアウトドアスポーツを通じて海外を意識し始めて「遊びに関わる仕事をしたい」と思い旅行会社に入社。入社後は、常に旅行に関わる企画営業、添乗、販売促進、MICE事業、研修企画、観光コンテンツの販売促進や地域のプロデュースなどの業務も行う。地域固有の歴史や文化や自然、そこに住む人々の生活や営みと持続可能な観光の両立を目指しながら、入社以来ずっと終の住処を探している。

観光のチカラで、地域を豊かにする。
地域の方々との交流を通じて新しい価値を創りだすプロフェッショナル

地域の魅力を引き出し、新しい旅行のカタチをお客様に提案することで地域を豊かにすることを目指す公務・地域共創事業部で中心的な存在として活躍する橘 清志課長にお話を伺うスペシャルインタビュー。
日々変化する旅行業界のトレンドや斬新なアイデアを生み出す方法、業界で活躍するための必要な素養まで貴重なお話を伺いました。

ー橘さんが所属されている公共・地域共創事業部では、主にどのようなお仕事をされているのですか?

これまで旅行会社は、旅行商品の企画やお客様をお連れする仕事がメインでしたが、私たちの新しい事業部はそれだけではなく、地域固有の価値を地域の方々と共に創りだすことを目指しています。実際は、地域の抱える様々な課題を観光という力を使って解決し、地域住民の暮らしが豊になることを趣旨としており、「住んでよし、訪れてよし」の地域づくりを共に創るというビジョンを掲げています。

ー御社は、様々なアイデアを生み出し観光業界を牽引されていますが、業界のトレンドはどのような方向に向かっていますか?

一つは高付加価値化。例えば何かモノを購入する場合に、高機能や使いやすさ、デザイン性が高いものなどこだわりがあるものを消費者は選ぶ傾向にあります。ですから少し価格が高くてもお客様を満足させるものであれば売れる。まさに旅行会社もそうで、従来は価格で競争していましたが、高級化したこだわりを持ったものを提供することがひとつのトレンドですし、その方向性に向かって行かなければいけないと思っています。

ー高付加価値をつけたプランについてお伺いできますか?

2021年10月より「旅行を通して地球の素晴らしさを伝え、地球を大切に思う人を増やす」という壮大なコンセプトを掲げた『KNT ハイクラス Blue Planet』というwebサイトを立ち上げたのですが、近ごろお客様の中には高級感やこだわりを持つと同時に、地域の環境や生活に役立つ消費をしたいとお考えになる方も多くなっています。ですから宿の代金を支払うこと自体が環境にも配慮していたり、サスティナブルな商品を取り扱っていたり、食事も地産地消にこだわるなど、滞在先での環境や空間での過ごし方や地元の人との交流を大事にすることが、新しい付加価値となっています。

ーこのような斬新なアイデアは、どなたが企画されているのですか?

社内で企画を募集することもありますし、地域の方と会話をする中で「それ良いですね!」と企画が生まれることもありますし、旅行とは全然関係のない業種の方と話すことによって新しい企画ができることもあります。最近のことですと、コーヒーのバリスタチャンピオンと知り合う機会があったのですが、そこで地域のフルーツや料理に合うコーヒーを提案してみてはどうか?という面白いお話をいただきました。私たちが知らないことや考えつかないことを外部の人と連携することで新しい企画やサービスが生まれるのも醍醐味ですし、そういう方たちを集めて1つの形にしてお客様に提供するのが私たちの役割でもあります。つまり私たちの仕事は、ただアイデアを考えるだけではなく、様々な人の意見を聞く力やそれぞれの良さを引き立てる力、加えてビジネス化できる力も必要となってきますからプロデューサー、コーディネーター的視点を持てる方が旅行業界に向いていると思います。

ー旅行におけるテクノロジー化もトレンド傾向にあると思うのですが、今後さらに重要な分野となりますか?

観光DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、これまでの既存のものに囚われない新たな観光コンテンツや価値を生み出すデジタル技術が出てきています。オンラインツアーや仮想空間(VR)の融合による新しい体験型バーチャル旅行にも取り組んでいます。さらに、弊社ではユニバーサルツーリズムに力を入れており、障がいを持った方から小さいお子様、高齢者の方まで旅行への夢を諦めている方々も楽しめる商品づくりを20年以上の間取り組んでいるのですが、こちらにおいてもテクノロジーを活用する予定です。例えば、階段がきつくて旅行に行けない方や、歩く所が多いから諦めていたという方に、歩行をサポートするロボットを利用して旅行をしていただくなど、全ての人が楽しんでいただけるプランをご提案していきたいと思っています。ユニバーサルとは、誰もが楽しめるというものですから、最終的にはユニバーサルツーリズムという名前自体が無くなる世の中になるのが一番良いですよね。

ーTHLでは、英語を活かして業界での活躍を目指す学生が多くいるのですが、グローバルに活躍するチャンスはありますか?

グループ会社にはグローバル専門の支店がありますし、海外駐在の社員もいますのでチャンスは大いにあると思います。また、2025年の国際博覧会は日本で開催されますので、全世界から沢山のお客様が来て、おもてなしをするチャンスがあると思います。先ほどお話した『KNT ハイクラス Blue Planet』においても、今後は海外の富裕層の方も対象となってきますので、英語で対応できる人材は大事な業務を担うことになると思います。また、弊社グループはスポーツ分野にも強みを持っており、世界的なスポーツイベントの際には、全国で事前キャンプの受け入れや選手輸送などを担当させていただきましたし、様々な分野でグローバルに活躍するチャンスはあると思います。

ー学生のうちに日頃から心がけておくべきことはありますか?

1つは好奇心です。特に旅行業界はエリアもお付き合いするお客様も制限が無いですから、どれだけ好奇心をもって新しい人たちと新しい道を切り拓いていけるかがとても大事です。2つめは、情報収集&編集力。幅広く情報を集めて自分なりに仮説を生み出し、これはどうだ、ダメだった、じゃあこれはどうだと、繰り返して自ら考え&編集することを心がけると良いと思います。
また、人と違うことを大切にしたほうが良いかなと感じています。面接でも、個性を引き出すために好きなものやこだわりについて突き詰めてお伺いするのですが、旅行好きな方が多い中で、さらに、こんな「楽しみ方」があるんです、と自身の経験や夢中になれることを沢山持っていると、興味を持ちますし、そこに集うコミュニティの人たちに旅行をしてもらうためのプランの話をすることもできますので、人と違うことを恐れずご自身の道を極めてください。