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業界インタビュー マンダリン オリエンタル 東京 MANDARIN ORIENTAL TOKYO

SPECIAL INTERVIEW

ハウスキーピングは「アート」。
空間を美しく演出する仕事。

香港に拠点を置く、世界屈指のラグジュアリーホテル。

「マンダリン オリエンタル ホテル グループ」日本初のホテルとして、2005年に東京日本橋に開業。
グループの理念「立地する土地柄と文化に敬意を表するホテルづくり」を実現し、
充実した施設と直営スパ、12の料飲施設などを完備し、開業以来数々の世界的な賞やランキングに輝く。

[ エグゼクティブハウスキーパー ]
アミラ クレメンツ
AMIRA CLEMENTS
卒業生
[ ハウスキーピングランナー]
蔡 尚廷
TSAI SHANG-TING

世界的なラグジュアリーホテルで活躍するTHL卒業生。

マンダリン オリエンタル 東京での内定が決まっている在校生が、THLを卒業し現在はハウスキーピングで活躍する蔡さんと、その上司であるエグゼクティブハウスキーパーのアミラさんにお話を伺いました。

日々、スキルや感性を磨きつづけ、ゲストに驚きと感動をお届けする。

ー現在のハウスキーピングのお仕事内容について伺えますか?

主な業務としてゲストのリクエストに応じた備品の手配や客室の準備、在庫の管理を行っています。ゲストの快適な滞在をサポートするため、必要なアイテムを事前にお部屋にアレンジしたり、客室の整備を行ったりするなど、日々細やかな対応を心がけています。

ーマンダリン オリエンタル 東京の魅力について教えてください。

アミラ マンダリン オリエンタル グループは世界中に展開していることが魅力の一つです。また、地域ごとの文化を取り入れたホスピタリティを提供していることも特徴です。例えば、マンダリン オリエンタル 東京では日本文化を取り入れ、上質なおもてなしを通して日本の魅力をゲストに届けています。各都市の特色を活かすことで、どのホテルもその地域ならではの特別な体験を提供しています。

ー入社を決めたきっかけを伺えますか?

在学中にホテル見学ツアーでマンダリン オリエンタル 東京を訪れ、SDGsへの取り組みに感銘を受け入社を決めました。アメニティにリサイクル素材を使用し、全客室に持続可能な「ノルダック」ウォーターを導入するなど、ラグジュアリーとサステナビリティを両立している姿勢に魅力を感じました。

ーインターンシップをさせていただいたのですが、社員の方が笑顔で気軽に話しかけてくださったのがとても印象的で、働く方々の温かい雰囲気に惹かれて「ここで働きたい!」と思いました。

ー入社後はどのような研修があり、どのようにしてプロフェッショナルになっていくのですか?

アミラ すべての新入社員は初期トレーニングを行い、オリエンテーションに参加し、会社の文化や部門の役割、サービススタンダードなどを学びます。その後、ハウスキーピング部門では、すべてのセクション(客室清掃、ターンダウンサービス、パブリックエリア清掃、リネンサービスなど)を2か月間かけて経験します。この研修によりハウスキーピングの仕事における全領域をカバーし、全員が部門の全工程を理解することができます。

ー御社は、インターンシップや合同企業説明会など様々な取り組みをTHLで実施くださっています。その中で良かった点や、御社にとってメリットだと感じていただけている部分を教えていただけますか?

アミラ インターンシップを通して、学生に企業文化や理念、運営の仕組み、職場の雰囲気を直接理解してもらえることが大きなメリットです。育成の過程で、学生の資質や改善点を把握できるため、企業の期待するポジションにまで容易に成長させることができます。また、会社の特色に新しい人材が適応しやすいこともメリットです。

ーTHLの授業で今のお仕事に役立っていると思うことはどんなことですか?

THLで、ハウスキーピングだけではくフード&ビバレッジ、フロントやベル業務までホテル業界の基礎知識や理論、技術などを幅広く学べた経験が今の仕事に役立っていますし、どのホテルで働いても通用すると思います。また、現場での特殊な状況にも、代替案の提案などの対応ができるのは、THLでの実践的な学びの賜物だと思います。

ーお仕事にやりがいを感じる瞬間、そして同時に困難なことも教えてください。

ゲストから「ありがとう」と、感謝の言葉を受ける瞬間が、何よりもやりがいを感じます。一方で、備品が不足した際などに迅速な代替案を考えるのが難しく、困難に感じることもあります。その際には、アミラさんといった上司や同僚に相談し、最適な解決策を見つけ出すことで、課題を乗り越えています。

ー御社で求められる人材はどのような人ですか?

アミラ 私はハウスキーピングを「アート」であると、とらえています。つまり、単なる清掃作業ではなく「空間を美しく演出する仕事」であるため、芸術的な視点や資質を持つ人材を求めています。私たちは研修期間だけでなく、ほぼ毎日現場での継続的なトレーニングを実施することでスキルや感性を磨きつづけています。そのすべては、ゲストに驚きと感動をお届けするために行っていることです。

ーもうすぐチームに加わる学生にアドバイスをお願いします。

アミラ スタートする際には成長目標を持つことが大切です。例えば、ワインや飲料などの分野で専門知識やスキルを身につけたいなど、具体的な目標を設定してください。目標を達成することで、成長を実感できます。自分の成長が見えるからこそ、次の目標を立てる意欲が湧いてくるのです。反対に、目標を持たないと、しばらく経つと飽きてしまい、この分野は自分に向いていないと思ってしまうことがあります。そして、目標を設定するときは同時に情熱も持つようにしてください。情熱がなければ、自分がどこに向かっているのか分からなくなってしまいます。また、忍耐力も必要です。すぐに物事をマスターできると思わずに、熟練した人材を目指してください。