企業プロジェクト
フォーシーズンズホテル
東京大手町
FOUR SEASONS HOTEL TOKYO AT OTEMACHI

ホスピタリティは、人の幸せを思う心。
国際的に高い評価を受けるホテルを世界中で展開するラグジュアリーホテルブランド、フォーシーズンズ ホテルズ アンド リゾーツ。
2020年9月には「フォーシーズンズホテル東京大手町」を開業。次世代ラグジュアリー空間の眼下には皇居の森が広がる眺望を楽しめる。
1992年リージェントホテルクアラルンプール(旧フォーシーズンズホテル)にウェイターとして入社。フォーシーズンズホテル北京、フォーシーズンズホテルジャカルタ、フォーシーズンズリゾートアビアラ(現フォーシーズンズレジデンスクラブサンティエゴ、アビアラ)、フォーシーズンズホテル上海などを歴任。2019年フォーシーズンズホテル東京大手町総支配人に就任。
星は働いている人につく。
アンドリュー・ デブリト総支配人は、お会いした瞬間から全ての人を魅了してしまう。
それは、まるで総支配人を通して5つ星ホテルを体感させて頂いたかのように。
デブリト総支配人が最も大切にしているのは、お客様や従業員、地域、つまり「人」であると言う。それは、創業当時から守られているゴールデンルールに繋がる。

大手町の新たなランドマークが、ついに誕生。
ーまず初めに、2020年9月に開業したフォーシーズンズホテル東京大手町の魅力をお聞かせください。
日本とヨーロッパの文化を融合した次世代ラグジュアリーな空間に、緑豊かな皇居の森と天気が良い日には遠くに富士山を望むことができる素晴らしいロケーションが魅力となっています。
また、料飲部門にも力を入れているのですが、「Paris meets Tokyo(パリと東京の融合)」がコンセプトのデスティネーション・バーも非常に魅力的です。東京とパリはとても似ている所がありますから、フランスのクラシックなフレーバーに日本のお酒やお茶と新しい技法を合わせると面白いのではないかと思い、このようなコンセプトに辿り着きました。
ーとてもユニークなコンセプトですね!このようなアイデアを生み出す力は、どのように培われたのですか?
何においてもまず大切なのは市場調査をすることです。これは、全ての仕事において共通する大切な事ではないでしょうか。コンセプトを人に伝えるのは難しい事ではありますが、一番好きな所でもあります。

ウェイターから総支配人へ、大切にしている3つのこと。
ーこれまで世界中のフォーシーズンズホテルのトップとしてご活躍され、2019年よりフォーシーズンズホテル東京大手町の総支配人に就任されましたが、日々大切にされている事はありますか?
私のキャリアはリージェントホテルクアラルンプール(旧フォーシーズンズホテル)のウェイターから始まり、世界のフォーシーズンズホテルを兼任し、現在に至ります。その中で大切にして来たことはいくつかあるのですが、ここでは3つご紹介します。
1つめは「国の文化をリスペクトする」ことです。国によりライフスタイルは異なります。たとえ同じアジア圏でも似て非なるもの。国の文化を深く学び、その国を訪れるお客様や各国の従業員・地域、関わるすべての人に尊敬の気持ちを持つことが、異文化で成功する秘訣だと考えています。
2つめは、ホテルにとって大切な存在である従業員を何があっても「信頼」することです。人としてはもちろん、プロフェッショナルとして信頼することもまた大切です。
3つめは、自分にも他人にも「正直」であることです。ホテルの業界は狭いですから人との関係性を築くことは、とても大切です。
ー直接、従業員の方々とコミュニケーションを取る機会はありますか?
ええ、もちろん。ときどき朝7:30頃から無計画にホテルやその周辺を歩き回り、従業員に声をかけながら現場の様子を自分の目で確認するようにしています。従業員が満足しているかを自分で把握するためです。現場で何が起きているのかを知らない総支配人は、だいたい失敗をしています。フォーシーズンズホテル東京大手町では、全従業員225人と面談を行いました。その時は、仕事の話ではなく一人ひとりの人間性について深く掘り下げ、どんな人なのか個性や人柄といったパーソナリティを聞き出します。世界中にあるフォーシーズンズホテルを訪れた際には、ぜひ従業員を見てください。彼らは働いていること、フォーシーズンズホテルの一員であることに誇りを持っています。これは、私たちが大切にしていることの結果だと実感しています。

総支配人は、エンターテイナー。みんなを幸せにできる人。
ーフォーシーズンズホテルの採用面接では、何をポイントにされていますか?
人に対して何かを施すのが好きで、それを心から楽しめる人であるか、を重要視しています。これは、フォーシーズンズホテルのゴールデンルール「自分がして欲しいように相手にも接する」に基づいたもので、全ての人とのコミュニケーションにおける行動規範とされています。私たちのホスピタリティは、お互いの敬意に基づく真心のこもった姿勢にあります。
ー一流のホテルマンとは、どのような人だと思われますか?
「相手の幸せを自分のことのように思い行動できる人」、そして「旅をする事が好きな人」でしょうか。世界中の様々な場所で新しいものを見て経験することを心から楽しめる人は、相手を思いやり、人に施しをするのが好きな人だと思います。また、ハードワークであってもそれを辛いと思うか、それとも楽しめるかで一流への道は変わってくるのではないでしょうか。
なかには総支配人を目指している方もいらっしゃることでしょう。総支配人になるためには「人間力」が何より大切です。チームをまとめるリーダーシップ力や、お客様だけでなく働いている従業員を楽しませることができるエンターテイメント力もそうです。楽しませるのはとても大変ですが、それができた時の喜びや達成感は計り知れません。それから「もっと良いホテルにするために考え行動できる人」。日々の仕事を淡々とこなすのではなく探求心を持ち良い方向へ人を導ける人。仕事ができるかどうかではなく人間として魅力のある人や信頼できる人に、人はついて行くと思います。
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総支配人
アンドリュー・デブリト 氏による授業
フォーシーズンズホテルが大切にしていること、カルチャー、ゴールデンルールなどをお話し頂きました。様々な人たちと一緒に働く上で大切な「ダイバーシティ&インクルージョン」という考え方なども学び、フォーシーズンズホテルがお客様ももちろん働く社員も大切にしているという事を学ぶ貴重な機会になりました。

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ピープルアンドカルチャー部長
武市 氏による授業
なぜPeople and Cultureという名前なのか?人事部と何が違うのか?フォーシーズンズで働く全ての人たちと、そのカルチャーは会社にとって最も大切な財産。フォーシーズンズのカルチャーを通して、いつでもサポート・ケアが出来る環境作りを目指している、そのお仕事内容についてお話しいただきました。
