世界を旅し写真を撮影されている写真家のwacameraさんにお話をお伺いします。
どうやって「旅写真家」になったのでしょうか。
もともとブライダルのカメラマンでしたが、37歳でフィンランドへ行ったことをきっかけに、旅に目覚めました。自腹で旅に出ては、メディアに写真を発表、それを見た別のメディアから撮影依頼が入るなど仕事が増えていきました。今は月1回以上、多い時は3回ほど国内外を旅しています。
フリーランス フォトグラファー
ブライダル写真家を経て、37歳から世界を旅する「旅写真家」に。アカウント名wacameraで運営するInstagramには多くの旅の写真を掲載し、約13万人のフォロワーを持つインフルエンサーでもある。国内では外国人観光客の撮影を行い、写真を通して日本のホスピタリティを伝えている。
もともとブライダルのカメラマンでしたが、37歳でフィンランドへ行ったことをきっかけに、旅に目覚めました。自腹で旅に出ては、メディアに写真を発表、それを見た別のメディアから撮影依頼が入るなど仕事が増えていきました。今は月1回以上、多い時は3回ほど国内外を旅しています。
主題をきちんと決めることが大事です。道を歩いていて、太陽の光が差し込んでいる様子が綺麗と思ったら、その光にフォーカスをして撮ってみてください。カメラは人間の目ほど優秀ではないので、道全体を撮ろうとするとぼんやりした写真になってしまうのです。自分がいいな、と思う景色に出会ったら、カメラごしになにがいいと思ったのかチェックし、いいと思ったものをメインに撮ってみてください。
写真を撮りたいと思うのは、観光地よりも、地元の人の生活を感じられるローカルな場所です。ベトナムのクアン・フー・カウというお線香をつくる村があると聞き、ガイドブックにもネットにも情報がほとんどなかったため、衛星画像で村を特定して行ったこともあります。
やっぱり写真映えは大きいかもしれません。香川の直島はまさにそのいい例でしょう。アートを島のあちこちに配置し、写真を撮りたいと思わせる風景をつくる。それが拡散されていき、地域創生につながったのかもしれません。
でしたら富山と長野の間の立山連峰がおすすめです。雪山が美しい場所。私は登山にもカメラを持っていきます。三脚は立てず、息が切れている私の様子まで写真に写したいと思っているんです。もちろん、立山は登らなくてもピクニック程度で十分楽しめる場所もあります。
いつか旅に行きたいと思ってもなかなかいけない人は多いですよね。でも人生はあっという間、いつかいつかと先延ばしせずぜひみなさん旅に出てください。実は私は一度病気をしてしまい、「死ぬくらいなら旅をすればよかった」と思ったことがあったんです。治ってからはこうして行きたいと思ったらすぐに旅にでています。みなさんも旅することで、将来目指すべき業種がもっと見えてくると思いますよ!