多様化するブライダル業界|市場動向や求められるスキルを解説
「ブライダル業界とはどのような業界?」
「ブライダル業界で求められるスキルはある?」
ブライダル業界について、このような疑問をもつ方は多いのではないでしょうか。
本記事ではブライダル業界に関する基本情報と市場動向、業界で求められているスキルについてご紹介します。
就職に向けて業界研究している方や最新のトレンドについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ブライダル業界とは
ブライダル業界とは、結婚にまつわる情報・サービスを提供する業界のことです。新郎新婦が理想とする結婚式を提供できるようにウェディングプランを立てたり、演出内容を提案したりするため、責任をもって仕事に取り組めます。
ブライダル業界はプランナーやドレススタイリストだけでなく、さまざまな職種があります。以下の記事にブライダルの職種と仕事内容について詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:ブライダルの仕事に就きたい!職種や資格、目指せる学校や給料を紹介
ブライダル業界の市場動向
こども家庭庁の調査によると、2023年の婚姻件数は47万4,717組でした。2022年は50万4,930組であったため、婚姻数が減少していることがわかります。婚姻数の減少により、結婚式を実施する組数も減っているのが現状です。
2020年のコロナ禍の影響を大きく受けたブライダル業界ですが、2022年以降から少しずつ結婚式を挙げる方が増えてきました。現在のブライダル業界では、コロナ禍以前よりも10~20人未満の少人数ウェディングが増加しています。
ゼクシィ結婚トレンド調査2023によると、結婚式に招待した人数が10~20人未満の割合は2017年で3.8%でした。2023年には11.4%まで増加しています。
ブライダル業界は、時代によって結婚式のスタイルが大きく異なります。多様化する結婚式のスタイルに対応できるように、ブライダルのトレンドを常に知っておくことが大切です。
出典:
こども家庭庁 結婚に関する現状と課題について
株式会社リクルート ゼクシィ結婚トレンド調査2023(披露宴・ウエディングパーティーの招待客人数)
多様化するブライダル業界
コロナ禍を経たブライダル業界では、結婚に対する価値観やパーティーのスタイルが急激に変化しています。近年のブライダル業界のトレンドは以下のとおりです。
- SNS写真映えするウェディングスタイル
- 家族や親しい友人との少人数ウェディング
- 披露宴よりもカジュアルな「1.5次会」スタイル
- ナシ婚やジミ婚も増加
それぞれのウェディングスタイルについて詳しく紹介します。
SNS写真映えするウェディングスタイル
現在のブライダル業界では、SNS映えを意識したフォトジェニックな結婚式が人気です。結婚式専用のアカウントを作成する新郎新婦も増えたことから、SNS映えを狙ったウェディングスタイルが注目されています。
大規模で豪華なスタイルだけでなく、少人数や低予算でも新郎新婦の個性を引き出したユニークで写真映えするウェディングが人気です。
家族や親しい友人との少人数ウェディング
コロナ禍で人の密集を避けるために需要が高まった少人数ウェディングは、現在も人気が続いています。
少人数ウェディングとは、ゲストが2名〜30名程度の結婚式スタイルのことです。家族や親しい友人を数名のみ招待するため、形式にこだわらずにリラックスした環境で結婚式を楽しむことができます。
少人数ウェディングの大きなメリットは、招待する人数が少ないため、準備期間は最短2ヵ月ほどで済むことです。仕事や家庭の事情で結婚式を諦めていた方でも、無理なく短期間で結婚式をおこなえることも需要が高い要因とされています。
披露宴よりもカジュアルな「1.5次会」スタイル
多様化するブライダル業界では、伝統を重んじるフォーマルな披露宴だけでなく、カジュアルな1.5次会スタイルのウェディングスタイルも人気を集めています。
1.5次会スタイルは、新郎新婦とゲストが近い距離で食事や会話を楽しめます。披露宴ほど格式のある形式ではなく、二次会よりも落ち着いた雰囲気であるため、親しい友人を中心に招待するカジュアルな結婚式として多くのカップルに選ばれています。
ナシ婚やジミ婚も増加
近年では経済的な理由や新郎新婦の意思により、「ナシ婚」や「ジミ婚」を選択する方が増加しています。
ナシ婚とは、入籍のみおこなう結婚スタイルのことです。挙式・披露宴を実施せず家族のみで食事会をしたり、フォトウェディングをおこなったりする場合もあります。
ジミ婚とは、派手な演出や余興を省いた結婚式のことです。新生活や新婚旅行にお金をかけたいけれど結婚式は挙げたい場合に、ジミ婚を選択する方が増えています。
これからのブライダル業界で求められるスキルやマインド
これからのブライダル業界で求められるスキルやマインドは以下の3つです。
- 心からのおもてなしと円滑なコミュニケーションを両立できる
- 伝統を尊重しつつ、トレンドを捉えた柔軟な発想ができる
- 臨機応変な対応が取れる
それぞれのスキル・マインドについて詳しく紹介します。
心からのおもてなしと円滑なコミュニケーションを両立できる
多様化するウェディングスタイルをプロデュースするためには、「おもてなし」と「コミュニケーション」のスキルが求められます。結婚式では新郎新婦が思い描くウェディングプランを提案し、実現できるようにサポートしなければならないためです。
新郎新婦の結婚に対する気持ちを汲み取り、喜んでもらうために「おもてなし」を体現できる人が求められます。社内・社外のスタッフとも円滑に情報共有をおこなうためにも、自ら積極的にコミュニケーションを図ることが大切です。
伝統を尊重しつつ、トレンドを捉えた柔軟な発想ができる
フォーマルからカジュアルまで幅広いウェディングスタイルを提案するためには、柔軟な発想ができる人が求められます。現在のブライダル業界では、伝統を重んじるフォーマルスタイルだけでなく、1.5次会のようなカジュアルスタイルの人気が高いためです。
ブライダルに関する基礎知識だけでなく、地域ごとの風習や伝統を身につけることも求められます。また、新郎新婦が希望するウェディングスタイルを提案できるように、常にトレンドを把握することも必要です。
臨機応変な対応が取れる
結婚式では予期せぬ事態が発生することがあります。新郎新婦やゲストを不安に感じさせないよう、冷静かつ迅速に対応できる能力が求められます。トラブル発生時の手順を把握し、状況に応じた的確な指示を出せるよう、現場経験を積むことが重要です。
ブライダル業界に就職する方法
ブライダル業界に就職する方法は以下の3つです。
- ブライダルに特化した専門学校で学ぶ
- 短期・4年制大学に進学する
- 他業界で社会人経験を積む
それぞれの方法について詳しく紹介します。
ブライダルに特化した専門学校で学ぶ
ブライダル業界に即戦力として就職するなら、ブライダルに特化した専門学校で学ぶのがおすすめです。
ブライダルに特化した専門学校では、ブライダルに関する基礎知識だけでなく、業界で求められているスキルやマインドを習得できます。また、インターンシップを活用することで、現場経験を積むことも可能です。
東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校では、ブライダル業界で活躍しているプロの講師から知識を学べます。在学中から本物の結婚式をプロデュースできるため、実践的なスキルを身に付けることも可能です。
ブライダルコースの特徴や授業内容、学校生活に関する詳細な情報をパンフレットで確認いただけます。
短期・4年制大学に進学する
短期大学や4年制大学に進学することも、ブライダル業界に就職する方法です。観光や経営を学べる学部であれば、結婚式場やホテル経営に関わる知識を身につけられます。
ブライダルに限らず幅広い知識を身に付けられる一方で、実践的な経験を積むことはできません。自らブライダル業界のインターンシップに申し込んだり、アルバイトなどで結婚式場の配膳スタッフとして働いたりすることで現場の雰囲気を把握できます。
他業界で社会人経験を積む
他業界で社会人経験を積んだうえで、ブライダル業界に転職することも可能です。ブライダルに関する知識はなくても、社会人として身に着けたスキルや経験が評価される可能性があります。
ただし、業界未経験の場合はブライダル業界に入りたいという意思を示すためにも、独学でブライダルの知識を勉強することが求められるでしょう。
まとめ
近年のブライダル業界は、少人数ウェディングやカジュアルな1.5次会スタイルの人気が高まっています。多様化する業界のウェディングスタイルに対応するには、新郎新婦に寄り添ったおもてなしのマインドを持ち、常にトレンドを把握することが重要です。
東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校のブライダルワールドでは3年制のカリキュラムを通して、現役で業界で活躍するプロの講師からブライダルの基礎知識やトレンドを学べます。
インターンシップなどを通して実践的な経験を積み、即戦力として業界に就職することが可能なのは3年制ならではの強みです。また、大卒での採用が多い総合職としてブライダル業界で活躍している先輩も多くいます。
体験入学では、ブライダル業界のお仕事について実際に体験いただけます。業界経験豊富な講師や在学生から、学校での学びについて聞くことも可能です。ブライダル業界について知りたい方や実際にお仕事を体験してみたい方は、ぜひお気軽にお越しください。