グランドスタッフの給与はどれくらい?初任給と年齢別の比較を紹介!
グランドスタッフの給与について気になっている方も多いでしょう。特にグランドスタッフに興味のある方は、「グランドスタッフの初任給はどのくらい?」「年齢によって給与はどう変わるの?」といった具体的な疑問があるかもしれません。
この記事では、グランドスタッフの給与について詳しく解説します。初任給の相場や年齢別の平均給与を比較しながら、グランドスタッフの収入事情を明らかにしていきます。
将来グランドスタッフを目指している方にとって参考になる情報をお届けします。グランドスタッフの給与事情を知りたい方は、ぜひ読みすすめてみてください。
目次
グランドスタッフの平均年収はいくら?
厚生労働省の「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」によると、グランドスタッフの平均年収は、約491万円です。
一方、国税庁の調査によると給与所得者の1年間を通じた平均給与は458万円です。グランドスタッフの平均年収は、平均給与を上回っています。
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)空港グランドスタッフ
出典:国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査 調査結果報告
グランドスタッフの初任給
グランドスタッフの初任給の具体例として、羽田空港国際旅客サービス株式会社の国際線旅客グランドスタッフの初任給を見てみましょう。2025年新卒の初任給は、大卒で22万円、短大・専門卒で20万6千円となっています。一方、全業種の新卒平均賃金は、大卒で約24万円、短大・専門卒で約21万円です。
グランドスタッフの場合、初任給が特別高いわけではないものの、基本給に加えて生活をサポートするさまざまな手当が充実しているのが特徴です。一例として、空港近くに住む従業員への家賃補助制度があげられます。また、早朝や深夜の勤務に対しては特別手当の支給もあります。これらの手当により、実質的な収入は初任給以上になる可能性が高いでしょう。
出典:羽田空港国際旅客サービス株式会社 【2025新卒】旅客サービス
出典:厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査(新規学卒者)
グランドスタッフの年齢別の給与比較
グランドスタッフの年代別の平均年収は以下のとおりです。
年齢 | 年収(万円) |
---|---|
~19歳 | 266.79 |
20~24歳 | 335.27 |
25~29歳 | 411.15 |
30~34歳 | 438.77 |
35~39歳 | 505.38 |
40~44歳 | 535.64 |
45~49歳 | 561.23 |
50~54歳 | 581.98 |
55~59歳 | 533.69 |
60~64歳 | 384.66 |
65~69歳 | 320.76 |
70歳~ | 294.81 |
年収は20代から50代前半まで上昇傾向にあります。若いうちから安定した収入が見込め、キャリアを重ねるごとに収入が上がっていく可能性が高いでしょう。
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET) 空港グランドスタッフ
グランドスタッフとキャビンアテンダントではどちらの年収が高い?
グランドスタッフと同じく、航空業界の最前線で活躍するキャビンアテンダントの年収と比較してみましょう。キャビンアテンダントの平均年収は534万円とグランドスタッフをやや上回ります。これは、キャビンアテンダント特有の追加手当が反映されていることが考えられます。
キャビンアテンダントには、グランドスタッフにはない特別な手当が支給されます。深夜の便に乗務する場合の「深夜労働手当」や出張先での滞在費などの「宿泊手当」などがあります。
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)客室乗務員
グランドスタッフが収入を上げる方法
グランドスタッフが収入を上げる方法はいくつかあります。ここでは2つの方法を解説します。
- 経験を積んでキャリアアップする
- より規模が大きい会社へ転職する
経験を積んでキャリアアップする
グランドスタッフとして収入を増やすには、段階的に経験を積み、着実にキャリアを積み上げていくことが大切です。日々の仕事を通じて能力を高め、リーダーやチーフに昇進すれば、給料アップが見込めるでしょう。
さらに、アシスタントマネージャーとして空港の重要な業務を担当するようになると、さらに高い給与を得られる可能性があります。女性も多く活躍しており、出産・育児を経てキャリアを継続し、経験を活かして収入を増やす人も少なくありません。
より規模が大きい会社へ転職する
グランドスタッフの収入アップには、より大きな空港や会社への転職も有効です。たとえば、地方空港での経験を積んだあと、大都市の空港に移ることで、より高い給与や充実した福利厚生が期待できます。
さらに、国内航空会社で培ったスキルと経験を活かし、より条件の良い外資系航空会社への転職も一つの方法です。外資系企業は個人のキャリアや実績を重視する傾向があるため、適切なタイミングで転職すれば、収入を上げられる可能性があります。
グランドスタッフに求められるスキル
グランドスタッフとしての収入を上げるためにも、求められるスキルを磨くことが大切です。ここでは、グランドスタッフに求められるスキルを5つご紹介します。
- TOEIC550点程度の英語力
- 不規則な業務にも対応できる体力
- 時間管理能力
- 危機管理能力
- 航空知識
TOEIC550点程度の英語力
グランドスタッフには、英語でのコミュニケーション能力が必要です。世界中からの利用客に対して、チェックインや搭乗手続き、案内などを的確におこなうためには、一定レベルの英語力が必要になります。多くの航空会社は、応募条件としてTOEIC550点程度または英検2級相当の英語力を設定しています。
近年、日本を訪れる外国人旅行者が急増しており、空港での英会話力の重要性がさらに高まっています。そのため、TOEICなどの試験スコアだけでなく、実際の業務で活用できる英語力が求められています。
不規則な業務にも対応できる体力
グランドスタッフには、不規則な勤務時間に対応できる体力が求められます。航空機の運航スケジュールに合わせて、早朝から夜遅くまでさまざまな時間帯での勤務があるため、一般的な会社員とは生活リズムが異なります。
また、天候の変化や緊急事態による予定外の対応も必要となります。長時間の立ち仕事や急な状況変化にも対応できる体力と心の強さが不可欠です。ただし、適切な休日と勤務間の十分な休息時間は確保されており、やりがいのある仕事と充実した私生活の両立が可能です。
時間管理能力
グランドスタッフにとって、時間を効果的に使いこなす能力は最も重要なスキルの一つです。航空機の定時運航は空港全体の円滑な運営に直結するため、各便の出発時刻を厳守することが求められます。
限られた時間内でチェックイン、搭乗手続き、手荷物の取り扱いなど複数の業務をおこなわなければなりません。さらに、自身の担当業務だけでなく、整備部門や航空管制部門など他部署の進行状況も把握しながら効率的に動く能力が求められます。
危機管理能力
グランドスタッフには、予期せぬ事態に冷静かつ迅速に対応する能力が求められます。空港ではさまざまな問題が発生するため、常に落ち着いて対処しなければなりません。たとえば、手荷物の紛失や飛行機の遅延、さらには体の不自由なお客様へのサポートや忘れ物への対応など、状況に応じて柔軟に行動することが大切です。
このような困難な状況でこそ、グランドスタッフならではのホスピタリティが発揮されます。単に事務的に対応するだけでなく、お客様の立場になって考え、寄り添う姿勢が重要です。
航空知識
グランドスタッフには航空に関する幅広い知識が必要です。空港のセキュリティ管理、搭乗手続きの流れ、航空券の種類や運賃システムなど、さまざまな航空に関するルールを理解しておく必要があります。
国際線では、ビザ要件や入国管理、税関申告、検疫手続きなどの知識も重要です。また、フライト情報や乗り継ぎに関する専門用語についても学ぶ必要があります。これらの豊富な知識をもとに、旅行者に正確な情報を提供し、快適な旅をサポートすることが、グランドスタッフの役割です。
専門学校でグランドスタッフに必要なスキルを効率的に学ぼう
グランドスタッフの平均年収は、491.1万円です。基本給に加えて、空港近くに住む場合の家賃補助や早朝・深夜勤務の特別手当など、生活をサポートするさまざまな待遇が特徴的です。
またグランドスタッフに求められるスキルは、以下のとおりです。
- TOEIC550点程度の英語力
- 不規則な業務にも対応できる体力
- 時間管理能力
- 危機管理能力
- 航空知識
東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校のエアーライングランドコースでは、これらのスキルを総合的に習得できるカリキュラムを提供しています。
英語力は、実践的な英会話授業とTOEIC対策で着実に向上させることができます。さらに、約6ヵ月の海外留学で生きた英語と異文化を体験し、国際感覚を磨くことができるでしょう。
東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校の英語教育についてはこちらのページをご覧ください。
また、羽田空港での長期インターンシップで実際の空港業務を体験することで、時間管理能力と危機管理能力などの対応力が身に付けられます。
業界のプロフェッショナルから直接指導を受けられる機会も豊富に用意されており、航空知識の基礎から応用まで幅広く学習できます。
グランドスタッフを目指す方は、ぜひ体験入学や個別相談会にご参加ください。夢への第一歩を踏み出す絶好の機会になるはずです。