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おすすめの観光資格・検定一覧!旅行業で特に役に立つ国家資格も解説

「観光の資格や検定にはどのようなものがあるの?」
「観光の資格を取得したい!」

観光業に携わりたいと考える人のなかには、こういった疑問を持つ人もいるかもしれません。
観光の資格や検定はさまざまで、目指す業界や職業によって、適した資格が異なります。

この記事では、職業別におすすめの観光の資格や検定を紹介していきます。

興味がある職業だけでも参考にしてください。

ツアープランナーにおすすめの資格

ツアープランナーにおすすめの資格

旅行の企画や手配をおこなうツアープランナーにおすすめの資格は、次のとおりです。

  • 旅行業務取扱管理者(国内・総合)
  • 観光プランナー
  • 夜景観光士検定
  • 観光検定
  • 全国観光特産士検定

それぞれ解説していきます。

旅行業務取扱管理者(国内・総合)

旅行業務取扱管理者は国内・総合の2種類があり、どちらも国家資格です。

資格に合格すると旅行に関する商品の販売ができるようになり、旅行会社への就職に有利です。また、全国通訳案内士の「国内地理科目」が免除になります。

旅行業務取扱管理者(国内・総合)の概要
国内 総合
テスト会場 全国9地域 全国8地域
受験料(消費税非課税) 5,800円 6,500円
試験日 年に1回 年に1回
試験時間 3科目の合計で2時間 4科目の合計で3時間20分
受験資格 年齢、性別関係なく誰でも受験可能 年齢、性別関係なく誰でも受験可能

参考:【国内】一般社団法人全国旅行業協会(ANTA)
参考:【総合】一般社団法人日本旅行業協会(JATA)

観光プランナー

観光プランナーは、地域資源を活用したプランナーとして活躍する人を認定します。観光に関する知識に加えて、コミュニケーションやマーケティングの知識も身につきます。

まちづくりや地域活性化に興味がある人には、おすすめの資格です。

また、この資格はオンライン受験で取得できます。

観光プランナーの概要
テスト会場 オンライン受験
受験料(税込) 7,700円
試験日 年に2回(6月、11月)
試験時間 6つのテストで合計1時間10分
受験資格 年齢、性別関係なく誰でも受験可能

参考:観光プランナーとは/観光プランナー認定試験ガイド

夜景観光士検定

夜景観光士検定は夜景についての知識を問う検定です。「夜景鑑賞士検定」と「イルミネーション検定」が統合して誕生しました。

学習を通じて、夜景がキレイな場所を情報として得られます。

3、2級はオンラインで取得できます。

夜景観光士検定(3、2級)の概要
3級 2級
テスト会場 オンライン受験 オンライン受験
受験料(税込) 5,500円 6,600円
試験日 年に1回(12月) 年に1回(12月)
試験時間 択一式100問の合計で1時間半 択一式100問の合計で1時間半
受験資格 年齢、性別関係なく誰でも受験可能 年齢、性別関係なく誰でも受験可能

※3級と2級の併願料金は、11,000円。
※1級は2022年度に試験がありませんでした。
参考:夜景観光士検定

観光検定

観光検定では観光に関する知識について問われます。観光の歴史や、観光の効果などの基礎から、世界遺産やインバウンドまで幅広い知識を得ることができます。

1,000点満点中で何点獲得したかによって級(1,000満点でエキスパート、900点以上で1級、750点以上で2級、550点以上で3級)が振り分けられる資格システムです。

観光検定の概要
テスト会場 オンライン環境があればどこでも可能
受験料(税込) 一般:9,900円 学生:7,920円
試験日 年に1回(8月)
試験時間 2択と4択の200問で2時間
受験資格 年齢、性別関係なく誰でも受験可能

参考:観光検定

全国観光特産士検定

全国観光特産士検定は全国の特産品、伝統文化、温泉、工芸などの知識を問う検定です。取得しておけば、お客様から「この地域でおすすめの場所やお土産を教えてほしい」と質問されてもスムーズに答えられるでしょう。

オンライン受験のみで、年に2回、資格取得のチャンスがあります。

全国観光特産士検定(4、3、2級、マイスター)の概要
観光特産士4級 観光特産士3級 観光特産士2級 観光特産士マイスター
テスト会場 オンライン受験 オンライン受験 オンライン受験 オンライン受験
受験料(税込) 一般:5,500円
学生:3,300円
一般:5,500円
学生:3,300円
一般:6,600円
学生:4,400円
一般:8,800円
学生:5,500円
試験日 年に2回(6月、11月) 年に2回(6月、11月) 年に2回(6月、11月) 年に2回(6月、11月)
試験時間 選択式70問で1時間10分 選択式70問で1時間10分 選択、記述式70問で1時間10分 選択、記述式70問で1時間10分
受験資格 年齢、性別関係なく誰でも受験可能 年齢、性別関係なく誰でも受験可能 3級合格者
※3級との併願に限り受験可能
2級合格者

※観光特産士3、4級併願料金は、一般が11,000円、学生が6,600円。
※観光特産士2、3級併願料金は、一般が12,100円、学生が7,700円。
参考:全国観光特産士検定 観光特産士 ®|一般社団法人日本観光文化協会

ツアーコンダクターにおすすめの資格

ツアーコンダクターにおすすめの資格

添乗員として旅行者と同行するツアーコンダクターにおすすめの資格は、以下のとおりです。

  • 旅程管理主任者(国内、総合)
  • 旅行地理検定
  • 世界遺産検定

それぞれ解説していきます。

旅程管理主任者(国内、総合)

旅程管理主任者は旅行の添乗員に関する資格で、ツアーコンダクターには必須です。ツアーのスケジュールや旅行業法について学べます。

国内と総合の2種類があり、国内はその名のとおり国内の添乗業務、総合は海外の添乗業務ができるようになります。

旅行業に従事し、添乗実務の経験がある人が研修を受けることで資格を取得できます。

旅程管理主任者(国内、総合)の概要
国内 総合
テスト会場 全国4地域 東京都・大阪府
受験料(税込) 26,500円 36,700円
試験日 地域によって異なるため公式ホームページ参照 地域によって異なるため公式ホームページ参照
試験時間(研修) 2日間 3日間
受験資格 現に旅行業(旅行会社等)に従事されている方、全国または地域限定通訳案内士の方 現に旅行業(旅行会社等)に従事されている方、全国または地域限定通訳案内士の方

参考:実施概要|TCSA 一般社団法人日本添乗サービス協会

旅行地理検定

旅行地理検定は、旅先の観光情報や地理に関する知識を問う検定です。地理に関する知識を得られるので、「旅行業務取扱管理者(国内・総合)」や「通訳案内士」などの国家資格の試験対策としても役立ちます。

日本と世界の2種類あり、どちらも初級、中級、上級に分かれています。

旅行地理検定(日本、初級、中級、上級)の概要
初級 中級 上級
テスト会場 オンライン受験、もしくはCBT オンライン受験、もしくはCBT CBT
受験料(税込) 3,500円 4,500円 5,500円
試験日 年に1回(6月) 年に1回(6月) 年に1回(6月)
試験時間 80問で1時間 100問で1時間 100問で1時間
受験資格 年齢、性別関係なく誰でも受験可能 年齢、性別関係なく誰でも受験可能 年齢、性別関係なく誰でも受験可能

※CBTとはコンピューター上で受験すること。

旅行地理検定(世界、初級、中級、上級)の概要
初級 中級 上級
テスト会場 オンライン受験、もしくはCBT オンライン受験、もしくはCBT CBT
受験料(税込) 3,500円 4,500円 5,500円
試験日 年に1回(6月) 年に1回(6月) 年に1回(6月)
試験時間 80問で1時間 100問で1時間 100問で1時間
受験資格 年齢、性別関係なく誰でも受験可能 年齢、性別関係なく誰でも受験可能 年齢、性別関係なく誰でも受験可能

※CBTとはコンピューター上で受験すること。

参考:旅行地理検定

世界遺産検定

世界遺産検定はその名のとおり、世界遺産に関する知識を問う検定です。実際にツアーコンダクターとして勤務する際に役立つ世界遺産に関する知識を学べます。

スザンヌさんや徳島えりかさんなどの著名人も取得しており、2006年からはじまりました。

世界遺産検定(4、3、2、1級、マイスター)の概要
4級 3級 2級 1級 マイスター
テスト会場 ・全国主要都市の公開会場
・全国のCBT
・全国主要都市の公開会場
・全国のCBT
・全国主要都市の公開会場
・全国のCBT
・全国主要都市の公開会場
・全国のCBT
全国主要都市の公開会場のみ
受験料(税込) 公開会場:3,500円
CBT:4,500円
公開会場:4,900円
CBT:5,900円
公開会場:5,900円
CBT:6,900円
公開会場:9,900円
CBT:10,900円
公開会場:19,400円
CBT:実施なし
試験日 年に4回(3月、7月、9月、12月) 年に4回(3月、7月、9月、12月) 年に4回(3月、7月、9月、12月) 年に2回(7月、12月) 年に2回(7月、12月)
試験時間 選択式50問で50分間 選択式60問で50分間 選択式60問で1時間 選択式90問で1時間半 論述式3問で2時間
受験資格 年齢、性別関係なく誰でも受験可能 年齢、性別関係なく誰でも受験可能 年齢、性別関係なく誰でも受験可能 2級合格者 1級合格者

※CBTとはコンピューター上で受験すること。
※4、3級併願料金は8,200円(公開会場のみ)
※3、2級併願料金は10,300円(公開会場のみ)

参考:世界遺産検定

ツアーガイドにおすすめの資格

ツアーガイドにおすすめの資格

旅行の案内や時間管理をするツアーガイドにおすすめの資格は、次のとおりです。

  • 観光英語検定
  • インバウンド実務主任者
  • インバウンドガイド
  • JATAトラベル・カウンセラー制度
  • 日本の宿 おもてなし検定

順番に解説していきます。

観光英語検定

観光英語検定は、観光に関する英語能力を測る検定です。観光の現場で役に立つ英語の表現を学べます。

試験を通じて、「往復は『round-trip』と表現する」といった実践的な知識を得ることが可能です。

3級から1級までのランクがあります。

観光英語検定(3、2、1級)の概要
3級 2級 1級
テスト会場 全国14地域 全国14地域 東京都と大阪府のみ
受験料(税込) 3,800円
※会員は3,600円
4,800円
※会員は4,600円
10,000円
※会員は9,500円
試験日 年に1回(10月) 年に1回(10月) 年に1回(10月)
試験時間 筆記とリスニングで1時間45分 筆記とリスニングで1時間45分 筆記と面接を10分ずつ
受験資格 年齢、性別関係なく誰でも受験可能 年齢、性別関係なく誰でも受験可能 2級取得者

参考:観光英語検定

インバウンド実務主任者

インバウンド実務主任者は、外国語や海外の文化などインバウンドに関する幅広い知識を問う資格です。

資格の学習を通じて、インバウンドが関係するビジネスをする人に必須の知識を習得できます。

インバウンド実務主任者の概要
テスト会場 全国10地域、オンライン受験
受験料(税込) 11,000円 
試験日 年に2回(5月、11月)
試験時間 マークシート式87問で2時間
受験資格 年齢、性別関係なく誰でも受験可能

参考:インバウンド実務主任者認定試験

インバウンドガイド

インバウンドガイドは、外国語でのガイド業務に関する知識の有無を確認する講座です。数百名以上が受講しており、インバウンドに必要な知識を体系的に学ぶことが可能です。

「インバウンドに興味がある」という人は受講すると役に立つでしょう。

オンラインと対面の両方を無料で受講できるのが特長です。

インバウンドガイドの概要
受講会場 全国各地域
受講料(税込) 無料
受講日 主に秋から冬にかけて不定期開催
受講時間 オンライン:講義を2時間
対面:講義、フィールドワーク形式であわせて8時間
受講資格 満18歳以上の方
各講義に全て参加できる方
※「上記全てを満たす者」

※フィールドワークとは、受講者を数人にグループ分けして実践形式で学ぶこと。

参考:一般社団法人インバウンドガイド協会

JATAトラベル・カウンセラー制度

JATAトラベル・カウンセラー制度は旅行の満足・信頼の向上により、マーケットの拡大を狙った制度です。

特定地域の専門家を養成する「エリア・スペシャリスト」があります。

取得しておくとそれぞれの分野の専門家として活躍しやすくなります。

クルーズや世界遺産のスペシャリストを目指す「テーマ・スペシャリスト」は2015年で、販売・接客のプロを養成する「トラベル・コーディネーター」は2022年で終了しました。

JATAトラベル・カウンセラー制度(エリア・スペシャリスト)の概要
テスト会場 オンライン受験
受験料(税込) 受講料:一般14,000円、学生10,000円
認定料:3,000円
試験日 春季・秋季の年2回
試験時間 修了試験100問で1時間
受験資格 年齢、性別関係なく誰でも受験可能
※資格認定には、試験に合格をしたうえで下記の条件が必要です。
・1年以上の実務経験(ツアーコンダクターの方は、かつ添乗業務累計日数が200日以上)
・申請エリア内から1ヵ国以上の渡航経験があること。
・総合旅行業務取扱管理者や旅行会社などから推薦があること。

参考:トラベル・カウンセラー制度|JATA

日本の宿おもてなし検定

日本の宿おもてなし検定は日本旅館のおもてなしの向上を目指した検定です。

検定の勉強を通じて、多くのお客様から支持される「おもてなし」の知識やスキルを身につけることが可能です。

接遇の基本を学ぶ3級から、より専門的な内容の2級、後進の指導が可能な1級までの3種類があります。

日本の宿おもてなし検定(3、2級)の概要
3級 2級
テスト会場 オンライン受験 オンライン受験
受験料(税込) 3,500円 4,500円
試験日 年に1回(9月) 年に1回(9月)
試験時間 60問で45分間 60問で1時間
受験資格 年齢、性別関係なく誰でも受験可能 3級合格者
日本の宿おもてなし検定(1級)の概要
テスト会場 東京
受験料(税込) 1次試験:10,000円(※会員は5,000円)
2次試験:30,000円(※会員は20,000円)
試験日 年に1回(2次試験は5月)
試験内容 1次試験:作文
2次試験:筆記、実技、面接
受験資格 2級合格者
受験時に宿泊施設に従事する者
宿泊施設勤務の年数が5年以上
接客経験の年数が3年以上
※上記全てを満たす者

参考:日本の宿おもてなし検定

通訳案内士におすすめの資格

通訳案内士におすすめの資格

訪日外国人の観光ガイドをおこなう通訳案内士におすすめの資格は、以下のとおりです。

  • 全国通訳案内士・地域通訳案内士
  • 歴史能力検定
  • クルーズアドバイザー認定制度

ひとつずつ解説していきます。

全国通訳案内士・地域通訳案内士

全国通訳案内士は、報酬を得て通訳をする「通訳案内士」に必須の資格です。

筆記試験と口述試験に分かれており、合格率が約15%の国家資格です。難関資格のため、資格試験を通じて語学や地理の高度な知識を身につけられます。

全国通訳案内士は「民間外交官」と呼ばれるほど、国際交流においては重要な役割を担います。

全国通訳案内士(筆記)の概要
テスト会場 全国8地域
受験料(税込) 1ヵ国語:11,700 円
2ヵ国語:23,400 円
試験日 年に1回(8月)
試験時間 マークシート式
午前:1時間30分
午後:1時間40分
受験資格 年齢、性別関係なく誰でも受験可能
全国通訳案内士(口述)の概要
テスト会場 全国3地域
受験料(税込)
試験日 年に1回(12月)
試験時間 11月頃に受験票で試験時間の通達を実施
受験資格 筆記試験合格者のみ

地域通訳案内士は、特定の地域のみ報酬を得て通訳をおこなう「通訳案内士」のための資格です。「地域通訳案内士」のなり方は地域によって異なります。

参考:全国通訳案内士試験|日本政府観光局(JNTO)
参考:通訳ガイド制度 | 国際観光 | 政策について | 観光庁

歴史能力検定

歴史能力検定は、日本と世界の歴史についての知識を問う検定です。1997年から26年以上続いている資格です。1級、2級の合格者は全国通訳案内士の「日本歴史科目」が免除されます。

小学校で学ぶ知識が出題される5級から、より専門的な問題が出題される1級までがあります。

歴史能力検定(5、4、準3、3、2、1級)の概要
5級 4級 準3級 3級 2級 1級
テスト会場 全国30地域 全国30地域 全国30地域 全国30地域 全国30地域 全国30地域
受験料(税込) 2,800円 3,000円 3,900円 4,900円 6,800円 7,800円
試験日 年に1回
(11月)
年に1回
(11月)
年に1回
(11月)
年に1回
(11月)
年に1回
(11月)
年に1回
(11月)
試験時間 択一40問で50分間 択一50問で50分間 択一50問で50分間 択一50問で50分間 択一と記述50問で50分間 択一と記述・論述30問で50分間
受験資格 年齢、性別関係なく誰でも受験可能

参考:歴史能力検定 公式サイト

クルーズアドバイザー認定制度

クルーズアドバイザー認定制度は船旅(クルーズ)についての専門的な知識を測る制度です。船旅に関する専門的な知識を得られるので、船旅の提案や販売をしやすくなるのが大きなメリットです。

クルーズ・コンサルタントとクルーズ・マスターの2種類の資格があります。

クルーズアドバイザー(クルーズ・コンサルタントC.C)認定制度の概要
テスト会場 毎年5月頃に公表
受験料(税込) 会員:36,000円
非会員:43,000円
試験日 毎年5月頃に公表
試験時間 座学、修了試験で1日間
受験資格 ・旅行業務旅程管理主任者(総合)取得者および現在旅行業務を担当、もしくは過去に3年以上の旅行業務担当経験がある方
・現在、旅行会社勤務およびカウンター業務の経験が1年以上ある方
※上司(課長クラス以上)の証明書が必要
※どちらかの要件を満たせば受講可能
クルーズアドバイザー(クルーズ・マスターC.M)認定制度の概要
テスト会場 毎年12月頃に公表
受験料(税込) 100,000円
試験日 毎年12月頃に公表
試験時間 座学、修了試験で2日間
受験資格 ・満35歳以上の方
・クルーズ・コンサルタントを取得された方
・クルーズ・コンサルタントを取得してから3年経過および、現在クルーズ旅行業務の現場で働いている方
・7年以上の旅行現場の労働経験および5年以上のクルーズ現場の労働経験を3種類以上
・クルーズに関するセミナー、説明会への参加経験
※「上記全てを満たす者」

※労働経験の種類は、プランニング、販売、販売促進、手配、その他(具体的にはチャータービジネスなど)を指す。

クルーズアドバイザーは次のような乗船経験も必要になるので、表にまとめました。

クルーズアドバイザー(クルーズ・マスターC.M)受験資格の乗船経験概要
日本船 外国船
受験資格(乗船経験) 下記の日本船全ての乗船経験を7回以上必要とする
(1)飛鳥Ⅱ
(2)にっぽん丸
(3)ぱしふぃっく びいなす
1泊から4泊のショートおよび5泊以上のロングを国内から海外、海外から国内の1回以上の経験
※「上記全てを満たす者」
下記の外国船全ての乗船経験を7回以上必要とする
(1)スタンダード
(2)プレミアム
(3)ラグジュアリークラス
下記の地域の乗船経験が1回以上必要
(1)アラスカ
(2)カリブ
(3)欧州
(4)その他の地域
※「上記全てを満たす者」

参考:クルーズアドバイザー認定制度| 一般社団法人 日本外航客船協会 -JOPA

ホテルスタッフにおすすめの資格

ホテルスタッフにおすすめの資格

お客様をおもてなしするホテルスタッフにおすすめの資格は、以下のとおりです。

  • ホテルビジネス実務検定
  • ホテル・マネジメント検定
  • ユニバーサルマナー検定
  • マナー・プロトコール検定

それぞれ説明していきます。

ホテルビジネス実務検定

ホテルビジネス実務検定はホテルについての専門知識を問う検定です。「宿泊業務」や「飲料業務」から「施設管理業務」や「仕入れ・購買業務」など、ホテルでの勤務に必要な知識を体系的に学ぶことが可能です。

「H検」と呼ばれ、20年以上の歴史があります。

ホテルビジネス実務検定(ベーシックレベル、マネジメントレベル)の概要
ベーシックレベル2級 ベーシックレベル1級 マネジメントレベル
テスト会場 全国4地域 全国4地域 全国4地域
受験料(税込) 5,100円 5,100円 8,200円
試験日 年2回(3月、11月) 年2回(3月、11月) 年1回(11月)
試験時間 4択200問で1時間半
受験資格 年齢、性別関係なく誰でも受験可能

※ベーシックレベル2級と1級の併願可能。

参考:ホテルビジネス実務検定試験

ホテル・マネジメント検定

ホテル・マネジメント検定はホテルの管理者に求められる能力を測る検定です。マネジメントスキルを身につけられるので、管理職や独立を目指す人にはおすすめです。

学科と実技の両方の試験があります。

ホテル・マネジメント検定学科(3、2、1級)の概要
3級 2級 1級
テスト会場 全国9地域 全国9地域 全国9地域
受験料(税込) 8,500円 8,700円 8,900円
試験日 年に1回(9月) 年に1回(9月) 年に1回(9月)
試験時間 マークシート式50問で1時間半 マークシート式50問で1時間半 マークシート式60問で2時間
受験資格 ホテルおよび旅館で働いている方、これから働こうとしている方 ・3級技能検定合格および5年以上の実労働経験
・6年以上の実労働経験
・3級技能検定合格および8年以上の実労働経験
・2級技能検定合格および6年以上の実労働経験
・11年以上の実労働経験

※実労働経験とは、ホテルおよび旅館で現場または管理の経験を指す

ホテル・マネジメント検定実技(3、2、1級)の概要
3級 2級 1級
テスト会場 全国7地域 全国4地域 全国4地域
受験料(税込) 8,500円 29,900円 29,900円
試験日 年に1回(11月) 年に1回(11月) 年に1回(11月)
試験時間 記述で2時間 記述で2時間およびロールプレイングで1時間25分 記述で2時間およびロールプレイングで1時間25分
受験資格 ・3級の学科合格者
・ホテルおよび旅館で働いている方、これから働こうとしている方
・3級技能士および5年以上の実労働経験
・6年以上の実労働経験
・2級の学科合格者
・3級技能士および8年以上の実労働経験
・2級技能士および6年以上の実労働経験
・11年以上の実労働経験
・1級の学科合格者

※実労働経験とは、ホテルおよび旅館で現場または管理の経験を指す

参考:ホテル・マネジメント技能検定|一般社団法人 日本宿泊産業マネジメント技能協会

ユニバーサルマナー検定

ユニバーサルマナー検定は、高齢者や障がい者、外国人などさまざまな人への対応をする「ユニバーサルマナー」についての検定です。「ユニバーサルマナー」を実践するための「マインド」と「アクション」を習得できます。

3級に限り試験を受けずに講義のみで資格取得が可能です。

ユニバーサルマナー検定(3、2、1級)の概要
3級 2級 1級
テスト会場 ・オンライン受験
・eラーニング
・会場受験
eラーニングおよび会場受験 オンライン受験および会場受験
受験料(税込) 5,500円 16,500円 1カリキュラムにつき5,500円
レポート:3,300円
試験日 公式ホームページに随時記載 公式ホームページに随時記載 公式ホームページに随時記載
試験時間 2時間の講義を受講 講義、実技研修後30分間の検定試験 3カリキュラム+体験受講、レポート提出
受験資格 年齢、性別関係なく誰でも受験可能 3級合格者 3級、2級合格者のみ

※3級と2級が同日に実施される場合は、一緒に受講可能。受講料金は、22,000円

参考:ユニバーサルマナー検定

マナー・プロトコール検定

マナー・プロトコール検定の2級と3級は社会人としての基本的なマナーやプロトコール(国際儀礼)を問う資格です。検定を通じて、相手に不快な思いをさせないためのマナーやプロトコールを身につけることで、業務を円滑におこないやすくなるでしょう。

ビジネスマナーやテーブルマナーについて出題されます。2級と3級は誰でも受験可能です。

マナー・プロトコール検定(2、3級)の概要
3級 2級
テスト会場 全国7地域 全国7地域
受験料(税込) 4,800円 6,000円
試験日 年に数回 年に数回
試験時間 正誤問題のみ150問で1時間 選択と記述問題が計50問で1時間
受験資格 年齢、性別関係なく誰でも受験可能 年齢、性別関係なく誰でも受験可能

さらに、キャリアを高めたい人や講師向けの準1級・1級もあります。

マナー・プロトコール検定(準1、1級)の概要
準1級 1級
テスト会場 全国7地域 全国7地域
受験料(税込) 9,000円 9,000円
試験日 年に数回 年に数回
試験時間 選択問題1時間
論述問題1時間半
1人30分程度対面
受験資格 2級取得者 準1級所得者

参考:マナー・プロトコール検定

観光資格を取得するメリット

観光資格を取得するメリット

観光資格を取得するメリットは、以下のとおりです。

  • 知識を証明できる
  • 旅行が楽しくなる
  • 資格によっては就職に有利になる

ぜひ参考にしてください。

知識を証明できる

資格を取得することで、自分がその領域に対して知識を持っていることを客観的に証明できます。

たとえば、国内旅行業務取扱管理者に合格していれば、旅行業法や旅行業約款の知識を持っていると証明することが可能です。

もし資格があれば、資格を持っていない人と比較して就職が有利になる可能性が高まります。

旅行が楽しくなる

資格の学習を通じて旅行に関する知識を習得できるので、旅行がより楽しくなります。

たとえば世界遺産検定を取得するとします。世界遺産の歴史についての知識が豊富にあるため、実際にその地に訪れたときにより多くの感動や気付きを得られます。

資格の勉強を通じて地理や歴史についての知識が身につくことにより、「資格で勉強した場所に行ってみよう」と知識を活かした旅先選定ができるようになり、旅行をより深く楽しめるでしょう。

資格によっては就職に有利になる

資格を取得しておくことで、就職活動をする際に有利になります。

たとえばホテルビジネス実務検定を取得していれば、ホテルに就職したい人には有利になりやすいでしょう。

この記事を参考にして自分が将来なりたい職業に求められる資格を取得しておくと、就職活動をする際、資格を持っていない他の志望者の一歩先を行くことができます。

資格を取得して観光業で働く方法

資格を取得して観光業で働く方法

資格を取得して観光業で働く方法は、主に次の2つです。

  • 独学で勉強して就職する
  • 学校で資格を取得して就職する

それぞれ解説していきます。

独学で勉強して就職する

学校には通わずに独学で資格を勉強して就職を目指す方法です。

メリットは、学校には通わないため費用を抑えやすいことです。ただし、独学の場合はモチベーションの維持が難しく、「何年経っても資格を取得できない」という事態になる恐れがあります。

また、先生に質問することができないので、資格勉強をするなかで疑問が出てきても解決する術がなく困ってしまうかもしれません。

時間をかけてでも初期費用を抑えたい人に向いている方法です。

学校で資格を取得して就職する

学校に通って資格を取得して就職する方法です。

資格を取得するための授業を受けられるうえ、先生に質問ができるので、効率的に学習を進められるのが大きなメリットです。一緒に勉強する仲間もできるため、モチベーションを維持しやすいでしょう。

初期費用はかかりますが、恵まれた学習環境で勉強ができるため、合格率を高めたい人や早く資格を取得して旅行業界に就職したい人におすすめの方法です。

観光資格に関するよくある質問

観光資格に関するよくある質問

観光資格に関するよくある質問は、次のとおりです。

  • 国家資格と公的資格と民間資格の違いは何?
  • 資格と検定の違いは何?
  • 観光資格に受験資格が必要なものはあるの?
  • 観光資格に有効期限はあるの?

それぞれ回答していきます。

国家資格と公的資格と民間資格の違いは何?

それぞれ認定している組織が異なります。

  • 国家資格:国が認めたもの
  • 公的資格:官庁や大臣や公益法人が認めたもの
  • 民間資格:民間の企業や団体が認めたもの

「資格を認定している組織が違う」と覚えておきましょう。

資格と検定の違いは何?

資格は特定の行為をおこなうために必要なものです。たとえば「自動車の運転」がしたい場合は、自動車の運転免許が必要になります。

一方で、検定は専門的な技術や知識があることを証明するものです。たとえば、漢字検定は「漢字に関する知識があること」を表しています。

観光資格に受験資格が必要なものはあるの?

観光資格の多くは、受験資格がありません。

ただし、旅程管理主任者のように「現に旅行業(旅行会社等)に従事されている方、全国または地域限定通訳案内士の方」という受験資格が設定されている資格もあります。

また、ユニバーサルマナー検定のように「資格の2級を受験するためには3級に合格していること」が求められる試験はあります。

観光資格に有効期限はあるの?

観光資格の多くには有効期限はありません。

ただし、なかには旅行業務取扱管理者のように5年ごとの研修を受講しなければ更新できない資格もあります。

旅行業界で働きたいなら専門学校がおすすめ

旅行業界で働きたいなら専門学校がおすすめ

お伝えしてきたように観光にはたくさんの資格があります。

「将来は観光業界で働きたい」と考えている人には、専門学校がおすすめです。専門学校は大学に比べて実習が多いので、専門的な知識や技術を身につけやすいです。

専門学校のなかでも、東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校では、観光業界に必要なホスピタリティやおもてなし、英語力を学ぶことが可能です。

興味のある分野に応じて以下のコースを用意しています。

感動するツアーを企画できる人になりたいなら「観光IT・デジタルプランナーコース
お客様をワクワクさせるマーケティングを学びたいなら「観光ホスピタリティマネジメントコース
ワールドクラスのホテルスタッフになりたいなら「リゾート・ホテルホスピタリティコース

在学中に、観光業界の資格取得も目指せます。

産学連携」により、在学中から有名企業の指導を受ける点も大きなメリットです。

Wメジャーカリキュラム」によって、別の専攻の授業を追加料金なしで受けられるので、「ツアープランナーにもホテルマンにも興味がある」という人にも相性がよいです。

「就職サポート」も充実しており、一人ひとりの夢を叶えるために個別での面接や履歴書の対策をおこなっています。また、企業とのつながりを活かした合同企業説明会やインターンシップも開催。生涯就職サポートにより、卒業後の再就職や転職の際も安心です。

「実際に授業を体験してみたい」「個別で相談がしてみたい」という人向けに、体験入学や個別相談会も開催中です。ぜひ一度学校にお越しください。オンラインでの参加も可能です。

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ネット出願なら24時間受付をしています。

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「将来は観光業界で働きたい」「観光の資格を取得したい」という人は、ぜひお問い合わせください。

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