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ツアーガイドになるには?仕事内容や必要な資格・スキルや年収を紹介

「ツアーガイドってどのような仕事?」
「ツアーガイドに必要な資格はなんだろう」

という疑問のある人もいるでしょう。この記事では、ツアーガイドの仕事内容や必要な資格、スキルについて解説していきます。

ツアーガイドの仕事に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

ツアーガイドとは?

ツアーガイドとは?

ツアーガイドとは、旅行先の文化や歴史を観光されているお客様にその説明する職業です。お客様が現地の文化や歴史、生活習慣を理解し、有意義な時間を過ごせるよう案内する役割があります。

ツアーガイドの就職先や求人は旅行会社、人材派遣会社などさまざまです。他にも、旅行会社に観光ガイド登録をおこないフリーランスとして働く方法があります。

ツアーガイドには、3つの種類があります。

  • 日本国内で主に日本の旅行者を日本語で案内
  • 日本国内を外国語で案内
  • 外国で日本語を使って案内

日本国内で日本の旅行者を案内する場合、取得しなければならない資格はありません。

しかし、日本国内を外国語で案内する場合、資格が必要なケースもあります。また外国で日本語を使って案内するガイドになるためには、観光庁長官が実施する「通訳案内士試験」に合格しなくてはなりません。

ツアーガイドは現地の地理や観光情報、生活事情に通じていることはもちろん、お客様がどのような体験を期待しているか、どのようなサポートを必要としているかを把握する能力が求められます。

ツアーガイドとツアーコンダクター(乗務員)の違いとは?

ツアーガイドとツアーコンダクター(乗務員)の違いとは?

ツアーガイドとツアーコンダクター(乗務員)には、2つの違いがあります。

ツアーガイドとツアーコンダクター(乗務員)の違い
名称 ツアーガイド ツアーコンダクター
業務内容 ツアー参加者の現地到着から現地出発まで、短時間から数日間にわたって付き添う。 主に団体旅行に同行して、予定通りの旅行ができるようツアー参加者をサポートする。目的地の下調べや終了後のレポート作成まで担当。
特徴 観光地を案内して見どころや歴史などを説明し、魅力を伝える。 世界や日本を舞台にした仕事ができる。

ツアーガイドはツアー参加者の現地到着から現地出発まで、数日間にわたり付き添うケースや、半日や数時間といった短い時間でガイドをするケースもあります。観光地を案内して見所や歴史などを説明し、魅力を伝えます。

ツアーコンダクターは旅行の同行だけでなく、事前準備から旅行後の事務作業も担当する業務です。

  • 旅行前は目的地の下調べやチケットの手配
  • 当日は点呼や集合時間などの管理、ホテルのチェックイン
  • 旅行終了後は観光施設の入場料の精算やレポートの作成

必要であれば現地スタッフと打ち合わせをしてスケジュールを再確認し、目的地の見学や、実際に観光してみなければなりません。また、気持ちよくツアーに参加してもらうために、ツアー参加者の相談に応じて対応するのも仕事内容に含まれています。

ツアーコンダクターの業務をツアーガイドがサポートするケースもあります。このように、ツアーガイドよりもツアーコンダクターのほうが多忙です。

ツアーガイドの給料や年収は?

ツアーガイドの給料や年収は?

ツアーガイドの給料は転職サイトの「Indeed(インディード)」「求人ボックス」によると、平均月給23.7万円程度です。年収にすると240〜360万円程度になります。

ツアーガイドの経験を経て、通訳ガイドになると年収をあげられる可能性があります。

通訳(通訳ガイド以外の職業も含む)の平均月収は、「Indeed(インディード)」「求人ボックス」によると、31.7万円です。年収では360〜480万円程度になります。

ツアーガイドとして経験を積み、キャリアアップを目指すといいでしょう。

ツアーガイドの仕事内容

ツアーガイドの仕事内容

ツアーガイドの仕事内容は主に3つです。

  • お客様のお出迎え
  • 観光案内
  • 添乗業務

それぞれ紹介していきます。

お客様のお出迎え

担当するツアーが到着する空港や駅、ホテルなどでお客様をお出迎えする業務です。集合時間にお客様が集まったら点呼をとり、搭乗券などの受渡や注意事項の説明もおこないます。

海外のツアーガイドだと、空港からホテルの送迎、ホテルから日本に帰国するための送迎、国際線から国内線への乗り換えも仕事内容です。お客様のお出迎えだけでなく、無事に帰国や乗り換えできるようサポートをおこないます。

観光案内

見学や観光をおこなう場合、団体の先頭に立ち観光案内をする必要があります。目的地に着いたら、お客様に集合時間を知らせて自由に過ごしてもらう方法もあるでしょう。

観光地では、お客様の質問に答えるため、一人ひとりに楽しんでもらえるよう気配りしつつガイドをおこないます。

即答できないような質問があった際も、現地で情報収集をおこない、あとでお客様に回答しなくてはなりません。また、利用した施設の精算、お客様の相談やサポート、現地スタッフとのスケジュールの再確認も業務内容となります。

添乗業務

添乗業務では旅程や観光の内容を担当者と一緒に確認し、旅行がスムーズに進行するよう管理します。移動手段となる飛行機や船、列車などのチケット、観光地である美術館や博物館、あるいは観光スポットのチケットの手配も業務の範囲です。

ツアーコンダクターが同行している場合は、管理をする必要はありません。しかし、ツアーコンダクターがスムーズに業務をおこなえるようサポートします。

ツアーガイドのやりがいと魅力

ツアーガイドのやりがいと魅力

ツアーガイドのやりがいと魅力を3つに分けて紹介します。

  • 観光先の文化や歴史の魅力をお伝えできる
  • よい思い出を作るお手伝いができる
  • 多くのお客様と関われる

順番に解説します。

観光先の文化や歴史の魅力をお伝えできる

ツアーガイドは、いろいろな国の人や観光先を知らない人に文化や歴史の魅力を伝えられる職業です。世界遺産、文化遺産、美しい自然や観光スポットなど、さまざまな旅行先を訪れることで自身も貴重な経験を積めます。

ツアーガイドになってから、改めて知る日本の姿もあるでしょう。また、さまざまな観光地や史跡などを実際に見たり、歩いたりできる職業はわずかです。

「日本のことをもっと知りたい」「有名な世界遺産や文化遺産を肌で感じて魅力を伝えたい」という人におすすめです。

よい思い出を作るお手伝いができる

ツアーガイドは、お客様のよい思い出を作るお手伝いができる職業です。お客様との一期一会はツアーガイドにとって大きな魅力といえるでしょう。観光の仕事は企業と連携を取るだけでなく、お客様とのコミュニケーションが大切です。

  • お客様に喜んでもらえたとき
  • お客様にいい思い出を提供できたとき
  • お客様から感謝されたとき

「あなたのツアープランはとても良かった」「あなたの教えてくれた知識のおかげで、観光地を好きになった」という声をいただけると格別です。お客様の思い出作りをサポートできるのが、ツアーガイドの最大の魅力です。

多くのお客様と関われる

ツアーガイドは国籍を問わず、さまざまな人と関われます。現地の人々と交流できるため、知らない文化や伝統に触れるチャンスです。

具体的には、「中国ではアウトドアが流行っている」「フランスには日本のアニメを好きな人が多い」など話してみて気がつくこともあります。

ツアーガイドは多くの人と関われて、自身の知見を広げられる魅力のある職業といえるでしょう。

ツアーガイドに求められる能力やスキル

ツアーガイドに求められる能力やスキル

ツアーガイドに求められる能力やスキルは次のとおりです。

  • 観光に関する幅広い知識
  • 観察力
  • 判断力
  • 語学力

それぞれ詳しく見ていきましょう。

観光に関する幅広い知識

ツアーガイドは、お客様がツアーを楽しめるよう幅広い知識が必要です。

おすすめの情報やスポットがあれば、「この地域ではこのお城が有名ですよ」「ここはうどんがおいしいです」などとわかりやすくお伝えしましょう。

そのため、周辺店舗や施設の情報収集を怠らず、常に最新の状態にアップデートしておく必要があります。

日常的にSNSなどで最新のトレンドを把握して、リサーチをおこない業務に活かしてください。

観察力

ツアーガイドは、お客様の興味関心をいち早く知るための観察力が必要です。

たとえば、体調を崩しているお客様がいないか、何か困っている様子の人はいないか、一人ひとりに目を配る能力も求められます。

ガイドや案内をしつつ、常にお客様の動向を注視しなくてはなりません。たとえば、ツアー先で何かを探されている様子のお客様に「何かお探しですか?」とお声がけし、「お土産をお探しでしたら、この先にあるお店がおすすめですよ」と回答します。すると、お客様は「親切に対応してもらえた」と満足できるでしょう。

判断力

ツア―ガイドは、柔軟な判断力が求められます。ときにはお客様からわからない質問があっても、対応しなくてはいけません。また、旅程が予定通りに進まないときやトラブルが発生した際、現地で施設のスタッフや店員とコミュニケーションを取り、問題に対応するなどの解決へ導く判断力・実行力が必要です。

病人や怪我人が発生したら、冷静にかつ適切に対応します。同時に、多くの旅行者をまとめて、はぐれる人を出さないリーダーシップも重要です。

語学力

ツアーガイドは、さまざまな国籍の人と話す機会があるため語学力が求められます。語学力が乏しいと円滑なコミュニケーションは難しいでしょう。

ガイドする現地の人と、スムーズにコミュニケーションできるよう語学力は身につけておきましょう。ときにはお客様が退屈しないよう、楽しませるユーモアも必要です。

ツアーガイドに必要な資格は?

ツアーガイドに必要な資格は?

ツアーガイドには、旅程管理主任者資格(国内・総合)が必須です。他にもツアーガイドに必要な資格がいくつかあります。

  • 旅程管理主任者資格(国内・総合)
  • 全国通訳案内士
  • 地域通訳案内士
  • インバウンド実務主任者
  • 旅行業務取扱管理者(国内・総合)
  • IELTS

それぞれの資格の特徴、試験内容、取得方法などを見ていきましょう。

旅程管理主任者資格(国内・総合)

旅程管理主任者資格(国内・総合)とは、観光庁長官の登録を受けた機関が実施する試験に合格すると取得できる資格です。

旅程管理主任者資格を取得すると、海外旅行の添乗業務をおこなえます。また、添乗員としての証明書にもなるため、ツアーガイドをおこなう人には取得をおすすめします。

旅程管理主任者資格の合格には、研修過程で学ぶ全ての科目で60%以上の成績が必要です。1科目でも60%以下だった場合、未修了となり次の段階に進めません。

また、旅行業法で定められた、旅程管理研修修了日の前後1年以内に1回以上、旅程管理研修修了日から3年以内に2回以上の添乗実務を経験している必要があります。

旅程管理主任者の研修は誰でも受けられます。ツアーガイドを目指すのであれば、勉強時間を確保できるうちに取り組むといいでしょう。

参考:TCSA 一般社団法人日本添乗サービス協会

全国通訳案内士

全国通訳案内士は高度な外国語能力に加えて、さまざまな分野に関する幅広い知識を持っていることを証明できる資格です。自然、文化、歴史に関する知識だけでなく、コミュニケーション能力やリーダーシップも求められます。

全国通訳案内士になるには、通訳案内士法第6条に定められた全国通訳案内士試験に合格しなければいけません。合格後に居住する都道府県知事に登録してもらうことで証明書が発行されます。

参考:全国通訳案内士試験概要|全国通訳案内士試験|日本政府観光局(JNTO)

地域通訳案内士

地域通訳案内士とは特定の地域内において報酬を貰い、通訳案内をおこなう人です。歴史、理知、文化など現地情報を熟知した人が、自治体の研修受講を通じて「地域通訳案内士」として登録されます。

地域通訳案内士は、それぞれの地域名が入った名称になっています。地域通訳案内士の概要は、各地方自治体にお問い合わせください。

参考:通訳ガイド制度 | 国際観光 | 政策について | 観光庁

インバウンド実務主任者

インバウンド実務主任者は、試験を通じて訪日外国人への理解をより深め、訪日外国人を減少させないために設置した資格です。観光の原点、訪日外国人の現状など、幅広い内容から出題されます。

訪日外国人を対象としたツアーガイドを目指している人におすすめです。

参考:インバウンド実務主任者認定試験

旅行業務取扱管理者(国内・総合)

旅行業務取扱管理者(国内・総合)とは旅行業務全般に関する事務、管理、監督および指導をおこなえる資格です。旅行業界における唯一の国家資格です。旅行業務取扱管理者は、旅行に関する豊富な知識と技術を有していることを証明できます。

ツアーガイドを目指す人にとっては、取得しておきたい国家資格のひとつです。

参考:試験・研修|一般社団法人 全国旅行業協会(ANTA)

TOEIC

TOEICはリスニング能力やリーディング能力といった英語力を証明するための資格です。

求人募集によっては、TOEICのスコアが応募条件になっていることもあります。少なくとも600点以上を取得しておきましょう。

TOEICの試験を通じて英語力を身につけることで、実際の現場でも活躍しやすくなります。

参考:【公式】TOEIC Program|IIBC

まとめ:お客様に快適な旅をお届けしましょう

まとめ:お客様に快適な旅をお届けしましょう

ツアーガイドはお客様の思い出に残るよう、有意義で楽しい時間を提供する職業です。観光先の文化や歴史の魅力を伝えられるうえ、自身の知見も広げられます。また、国籍を問わずさまざまな人と関わるため、知らない文化や伝統に触れられます。

これからツアーガイドだけでなく、旅行業界で活躍したいと考えている人は、資格取得に集中できる東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校の「観光ホスピタリティマネジメントコース」がおすすめです。

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