一流のレストランサービスとは?接客の基本と求められるスキルや資格
「レストランで働くときの正しい接客マナーがわからない」
「一流のレストランで働くにはどのようなスキルや資格が必要なの?」
と疑問に思っている人もいるでしょう。
この記事では、接客の基本や一流のレストランサービスの目指し方などを紹介していきます。
レストランサービスに興味がある人はぜひ参考にしてください。
目次
レストランサービスとは?
レストランサービスとはその名のとおりレストランで提供するサービスのことを指します。
レストランサービスには、主にテーブルマナーや接客マナーがあります。
具体的には、カトラリー(ナイフ・フォーク・スプーン)の置き方、食事や飲み物に関するサービス、お客様への接客対応などが挙げられます。
外国人に接客するときには、プロトコール(国際儀礼)も必要です。
レストランサービスの重要性
料理がおいしいことはとても大事ですが、料理だけではなく店舗の接客もお客様は重要視しています。
コース料理でまだ食べ終わっていないのに次の料理を配膳されると、お客様は急かされていると感じるでしょう。
フォークやナイフを落としてしまったときに、音に気付いてすぐに新しい物と交換してもらえると、喜んでもらえます。
レストランサービスは店舗の評価に直結するほど重要です。
一流のレストランサービスとは?
基本的なサービスはもちろんですが、お客様からご要望をいただく前に先回りをして、期待を上回る対応ができるのが一流のレストランサービスです。
具体的には、お客様の荷物が多ければお預かりをしたり、常にテーブルを確認し、困っているお客様がいないか様子を見たり、グラスの傾き具合を見てお声がけをしたりといった気遣いが大切です。
一流のレストランサービスはお客様の満足度も高く、リピーターが多くなります。
レストランサービスの接客の基本
レストランサービスの接客の基本は5つあります。
- 身だしなみ(服装)
- 挨拶
- 言葉遣い
- 表情
- 所作
具体的に一つずつ事例紹介をしていきます。
身だしなみ(服装)
レストランで働く際に必要不可欠なのが、身だしなみです。
食品を提供するので、清潔感のある身だしなみをして相手に不快感を与えないようにしましょう。
たとえば、髪型を整える、爪を切る、派手な化粧をしないことなどがあげられます。清潔感がある身だしなみを心がけましょう。
挨拶
お客様に満足していただけるサービスを提供するために挨拶は大切です。心のこもった挨拶があると、された側は歓迎されている気持ちになり、その後も良い気分で過ごすことができます。
最低限覚えておきたい「接客8大用語」があります。
- 「いらっしゃいませ」
- 「かしこまりました」
- 「失礼いたします」
- 「少々お待ちください」
- 「お待たせいたしました」
- 「申し訳ございません」
- 「恐れ入ります」
- 「ありがとうございました」
ぜひ使ってみてください。
言葉遣い
お客様には、正しい敬語を使って接客をしましょう。
誤った敬語を使うと失礼にあたる場合があります。間違えやすい敬語をまとめたので、下記を参考にしてください。
誤った敬語 | 正しい敬語 |
---|---|
500円から頂戴いたします | 500円頂戴いたします |
~のほうでよろしいでしょうか | ~でよろしいでしょうか |
よろしかったでしょうか | よろしいでしょうか |
~になります | ~でございます |
表情
お客様は店員の表情をよく見ています。
疲れた表情や不機嫌な表情をしているとお客様は不快に感じてしまうでしょう。
明るい笑顔は、印象も良くなるので、常に笑顔で接客しましょう。
所作
丁寧な所作をしているとお客様にも安心していただけます。
お皿を置くときはゆっくり置いて、下げるときも音をなるべくたてないように扱いましょう。お金を渡すときも、両手で丁寧に渡すのがポイントです。丁寧な所作を心がけましょう。
一流のレストランサービスを提供するのに求められる能力やスキル
接客の基本は大前提ですが、加えて一流のレストランサービスに求められる能力やスキルは5つあります。
- 礼儀・マナー
- 料理や食材に関する知識
- ホスピタリティの精神
- 観察力・洞察力
- 語学力
それぞれ紹介していきます。
礼儀・マナー
レストランで働くときには、必要な礼儀・マナーがあります。
礼儀やマナーができていないとお客様に不快感を与えてしまうこともあります。
たとえば、料理の出し方は左から、ドリンクは右から配膳します。お皿の下げるタイミングは、ナイフとフォークが片側に置かれているときなら、下げて問題はありません。
礼儀やマナーを守って、お客様へ最大限のおもてなしをしてください。
料理や食材に関する知識
食材や調理方法は多種多様ですので、知識を蓄えることは不可欠です。お客様に質問されたときにスムーズに答える必要があるからです。
たとえば、熱いうちに提供したほうがよい料理もあれば、冷ましてから提供したほうがおいしく食べられる料理もあります。
知識があれば、お客様へおすすめのメニューを案内するときにも役立ちますので、料理や食材に関する知識を増やしましょう。
ホスピタリティの精神
ホスピタリティとは指示を受けたことをこなすのではなく、丁重なおもてなしや歓待の精神という意味で使われています。
料理がおいしいことはもちろんですが、お客様は良いサービスも求めています。
具体的には、寒い日はカイロやひざかけを渡したり、予約をされているお客様にはメッセージカードを渡したりすることがあります。
ホスピタリティの精神を持って、お客様対応をしていきましょう。
観察力・洞察力
お客様のニーズをくみ取るために、観察力や洞察力を身につけることが必要です。
観察力とは、現状を正しく理解することです。洞察力は、現状を正しく理解することに加えて、見えない部分や今後発生する事柄まで考えることを指します。
お客様を待たせることなく、期待を上回るような対応をできるのが理想です。
たとえば、何か注文をしたいと思っても、周りに店員がいないとお客様を待たせてしまいますよね。
注文をしたいと思うタイミングで店員がお声がけできるとスムーズです。
お客様の様子を観察し、「どんなことに困っているのか」「必要としていることはないか」など先回りをして行動をしていきましょう。
語学力
語学力があると接客の幅が広がります。レストランには外国籍の方が来店することもあり、コミュニケーションが必要なときもあります。
たとえば、お客様が宗教の問題で食べられない食材がある場合、コミュニケーションを取る必要がありますが、語学力がないと確認が難しいです。
レストランで使用する可能性がある単語やフレーズは最低限覚えておきましょう。
一流のレストランサービススキルを学ぶためにおすすめの資格
必須の資格はないですが、以下のような資格があります。
- マナー・プロトコール検定
- サービス接遇検定
- レストランサービス技能検定
それぞれ、紹介していきます。
マナー・プロトコール検定
マナー・プロトコール検定では、社会人に求められるマナーやプロトコール(国際儀礼)の知識や技術を測る資格です。
「マナプロ」とも呼ばれており、レストランに限らず、ホテル業界やブライダル業界でも取得者が多い資格です。
お客様を不快にさせないためのマナーやプロトコールを学びたい人に向いています。
サービス接遇検定
サービス接遇検定はサービスについての知識や技術を測る資格です。
試験勉強を通じて、相手に快適と感じてもらえるような姿勢や言葉遣いを学べます。
自分のサービスの知識や技術を磨きたい人は受験してみるとよいでしょう。
参考:サービス接遇検定とは
レストランサービス技能検定
レストランサービス技能検定は料飲サービスに関する資格としては唯一の国家資格です。
学科試験と実技試験で構成されています。プロのレストランサービスを極めたい人にはおすすめです。
一流のレストランサービスを目指すなら専門学校がおすすめ
一流のレストランサービスで働く場合は、お客様にご満足していただけるために、料理や接客などの専門的な知識や技術が必要不可欠です。
専門学校は大学に比べて実習が多いので、専門的な知識や技術を実践を通じて習得しやすいです。
数ある専門学校のなかでも東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校なら、世界に通用するホスピタリティや語学力を身につけられます。
ホテルのレストランで働きたいならワールドクラスのオペレーションスキルが学べる「リゾート・ホテルホスピタリティコース」がおすすめです。
レストランで働くことに加えてホテルの経営にも興味があるなら「ホテルマネジメント本科」がおすすめです。最高のホスピタリティと日本のおもてなし・英語力、高度なマネジメント力を身につけたマネージャーを目指します。
どちらのコースも在学中の海外留学やインターンシップにより、世界レベルのホスピタリティを学ぶことが可能です。
※海外留学やインターンシップは社会情勢によって利用できない場合があります。あらかじめご了承ください。
さらに、「産学連携」によって、学生のうちから一流企業の現役プロの指導を受けられます。
「Wメジャーカリキュラム」では、別の専攻の授業を追加料金なしで受講が可能です。たとえば、「ホテル業界にも興味がある」「ウェディングドレスのコーディネーターの知識もほしい」という場合でも、両方を学べます。
さらに、「ワーク&スタディ」プログラムでは、学校に通いながら、アルバイト情報誌には掲載されない高級なホテルやレストランで経験を積みながら収入を得ることが可能です。
就職サポートも充実しており、一人ひとりの夢を叶えるために個別での面接や履歴書の対策をおこなっています。企業とのつながりを活かした合同企業説明会やインターンシップも開催。「生涯就職サポート」により、卒業後の再就職や転職の際も安心です。
「実際の授業を体験したい」「直接相談がしたい」という人には体験入学・個別相談会参加がおすすめです。
本校に入学を志望する場合は、ネット出願で24時間受付中です。
「将来一流のレストランで働きたい」「ワールドクラスのホテルで働きたい」と考えた人は、ぜひ一度体験入学へ参加してみてください。
本校で学べば、将来一流のレストランで働く近道となるでしょう。