【進路に悩む高校生向け】自分に合った進路の決め方や決める時期を解説

高校卒業後の進路選択は、将来の職業や生き方を左右する重要な決断です。
「どんな進路があるのか」「いつまでに決めればよいのか」「どうやって選べばよいのか」など、多くの高校生が悩みを抱えているのではないでしょうか。
本記事では、高校生の主な進路選択である大学や短期大学、専門学校、就職について、それぞれの特徴や選択割合を解説します。また、自分に合った進路を見つけるための具体的な方法や、進路を決めるべき時期についても説明します。
高校卒業後の進路選択に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
高校生が自分に合った進路を決めるための方法
進路は将来の職業や生き方に関わる重要な選択のため、慎重に検討する必要があります。しかし、どんな職業や進学先が自分に向いているのか、適切に判断するのは簡単ではありません。
ここでは、高校生のみなさんが自分に合った進路を見つけるための5つの方法を紹介します。
- 自己分析をする
- 保護者や学校の先生に相談する
- 好きなことから探す
- 職業研究をする
- オープンキャンパスや説明会などに参加する
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
自己分析をする
将来の進路を考えるうえで、まず自分自身をよく知ることが大切です。自己分析は、自分自身の興味や適性を理解するのに役立ちます。
具体的には、以下の3つのステップを参考にしてください。
ステップ1
過去を振り返り、自分の特徴や印象に残った出来事を書き出します。「数学が得意」「人と話すのが好き」「博物館で見学した〇〇が興味深かった」など、身近な出来事でかまいません。これまでの成長の過程を整理することで、自分の個性や得意、興味や関心を持つようになったきっかけなどを整理してみましょう。
ステップ2
次に、自分の人物像について自己紹介形式で書き出します。「私は絶対に諦めない性格です」「私はお菓子づくりが好きな人です」など、思いつくまま表現してみましょう。書き出した内容の共通点や気づきを整理することで、自分では意識していなかった特徴や性格、能力などを把握できます。
ステップ3
最後に、保護者や先生など周囲の大人に、自分に関するさまざまな事柄についてインタビューします。「どんなことが得意だった?」「苦手なことは何だった?」「何に向いている?」など、客観的な意見を聞いてみましょう。周囲の人から見た「自分」について知ることで、気づかなかった適性や可能性を発見できるかもしれません。
このようなステップを通じて自己分析をおこなうと、自身の強みや弱み、興味・関心を明確にでき、自分に合った進路の方向性が見えてきます。また、面接や志望理由書を書く際にも、自己分析で得た気づきを活用できるでしょう。
保護者や学校の先生に相談する
進路について一人で悩みすぎず、周りの人に相談してみましょう。保護者や学校の先生は、自分のことをよく知ってくれている身近な存在です。
保護者とは、将来の夢や希望を共有するとともに、進学にかかる費用についてもしっかり話し合っておく必要があります。奨学金の利用も含めて、家庭の経済状況も考慮した現実的な進路選択ができるでしょう。
学校の先生は、多くの先輩たちの進路選択をサポートしてきた経験があります。そのため、進路指導の専門家として入試情報や志望校選びのアドバイスをもらえるでしょう。自分では気づかなかった適性や特長などを指摘してもらえるかもしれません。
好きなことから探す
「好きなこと」や「夢中になれること」から進路を考えるのもよい方法です。趣味や学校の授業で興味を持った科目など、自分が楽しいと感じる物事を起点に考えてみましょう。
たとえば、「本を読むのが好き」という人は出版社や図書館司書、「料理が好き」という人は栄養士や調理師などの進路が候補として挙げられます。また、部活動や習い事で打ち込んでいることがある場合は、その経験を活かせる進路も考えられます。
好きなことを突き詰めていくと、自分らしい進路が見つかり、将来の仕事にもやりがいを感じられる可能性が高くなるでしょう。
職業研究をする
興味のある職業について、具体的に調べることも、進路選択に役立ちます。
その職業に就くために必要な資格や学歴、仕事内容、年収や働き方など、できるだけ詳しく情報を集めましょう。インターネットで調べるだけでなく、職業ガイダンスに参加したり、実際にその仕事をしている人に話を聞いたりすることもおすすめです。
職業研究を通じてその仕事の魅力や課題がより具体的に理解でき、自分の将来の姿をイメージしやすくなります。
オープンキャンパスや説明会などに参加する
高校生の進路選択として、主に、大学や短期大学、専門学校、就職の4つが挙げられます。これらの進路について理解を深めるためには、雰囲気を直接体験してみることが大切です。
進学を考えている場合は、興味のある学校のオープンキャンパスや個別相談会に参加してみましょう。就職を考えている場合は、職場訪問やインターンシップ(職場体験)に参加したりすると情報を得られます。
実際に足を運んで得られる情報は、パンフレットやWebサイトだけではわからなかった貴重な判断材料となるでしょう。
高校生の進路の種類とその選択割合
高校卒業後の主な進路選択には、大学や短期大学、専門学校、就職の4つがあります。文部科学省がおこなった令和6年度の学校基本調査によると、87.3%の高校生がなんらかの形で進学する選択肢をとっていることがわかりました。内訳は以下の表のとおりです。
出典:学校基本調査 高等教育機関への入学状況(過年度高卒者等を含む)の推移|政府統計の総合窓口(e-Stat)
大学や短期大学への進学率は62.3%でした。進学率は急激な上昇傾向が見られますが、同時に、少子化や学校の定員増加により入学希望者数が入学定員数を下回る「全入状態」の大学も発生しています。「全入状態」は教育の質や学力の低下を招くとして近年注目されている問題です。
一方、専門学校の進学率は24.0%で、大学や短期大学と比較してゆるやかな上昇傾向にあります。実践的な知識や技術を求める高校生から安定した支持を集めてきたことが推測できます。
高校生の皆さんは、これらの統計を参考にしつつ、自分の適性や将来の目標に合わせて進路を選択することが大切です。次の章では、それぞれの進路の特徴について詳しく見ていきましょう。
それぞれの進路の特徴
ここでは、高校生の主な進路である大学や短期大学、専門学校、就職の4つについて、それぞれの特徴を詳しく紹介します。
大学
大学は4年間の教育を通じて、幅広い知識と教養を身につけられる進路です。多様な学問分野から自分の興味のある分野を選び、深く学べます。
また、就職活動においても、多くの企業が大卒者を募集しており、選択できる職種も比較的広くなります。一方で、4年間という長い期間と高額な学費が必要となります。
大学への進学を考える際は、学びたい分野と将来の目標、経済的な面も含めて検討することが大切です。
短期大学
短期大学(短大)は、2年間で専門的な教育を受けられる進路です。保育や福祉、栄養、ビジネスなど、実践的な分野の知識とスキル取得に力を入れている学校が多いのが特徴です。
大学よりも短期間で学位を取得でき、早期に就職や資格取得を目指せます。
ただし、4年制大学と比べて学習期間が短いため、より深い専門知識の習得には個人の努力や更なる進学が必要となる場合もあります。
専門学校
専門学校は、特定の職業や技術に特化した実践的な教育を受けられる進路です。
現場経験が豊富な講師から直接指導を受けられるため、業界で即戦力として活躍できる知識やスキルを身につけられます。また、多くの専門学校が業界とのつながりを活かした就職サポートをおこなっていて、希望する業界への就職に直結しやすいのが特徴です。
学歴の評価が大学より低く見られる場合がありますが、学校によっては、大学卒業と同等の学歴として認められる「高度専門士」の称号が取得可能です。高度専門士に対する社会的な認知も高まっているため、専門学校卒業後の進路の幅もますます広がっていくでしょう。
就職
高校卒業後すぐに就職するという選択肢もあります。
早期に社会人としての経験を積み、経済的に自立できるのが大きな特徴です。また、企業によっては通信教育や資格取得支援など、働きながら学べる制度も用意されています。
ただし、就職先が限られるため、将来のキャリアプランをしっかり考えておく必要があります。キャリアアップのための学習を継続的におこなったり、社会人になってからの進学も検討したりするなど、幅広い選択肢を持っておくとよいでしょう。
高校生が進路を決めておきたい時期
進路選択は慎重に検討する必要がありますが、選考開始時期を考えると、遅くとも高校3年生の6月頃までには方向性を決めておくのが望ましいです。
専門学校のAO入試は6月からエントリーがはじまります。また、高校生の就職活動は、企業が求人票を公開する7月1日が開始日とされています。早めに進路の方向性を決めることで、必要な準備や対策に十分な時間を確保できるでしょう。
大学や短期大学の場合は、受験方法によっても異なりますが、9月頃から出願が順次開始されます。専門学校や就職より選考開始時期は遅いものの、やはり6月頃までに進路を絞っておくと、オープンキャンパスへの参加や受験対策がスムーズに進むでしょう。
まとめ:進路選択に悩んだらオープンキャンパスや相談会へ参加しよう
進路選択は将来の職業や生活にも深く関わる重要な決断です。そのため、できるだけ多くの選択肢を検討し、自分に合った道を見つけることが大切です。
進路について具体的なイメージを持つためには、オープンキャンパスや相談会、説明会などへの積極的な参加がおすすめです。実際の声を聞き、雰囲気を体験できると、自分に合った進路がより明確になっていくでしょう。
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