人と関わる仕事とは?職種別の仕事10選と向いている人を紹介

人と関わる仕事は、やりがいや達成感を味わいやすく、興味をもつ人も多いでしょう。人と関わる仕事の幅は広く、一般的にイメージしやすい接客や営業だけではありません。また、仕事の種類によって具体的にどのように人と接するのかも変わってきます。
本記事では、人と関わる仕事の種類や魅力、向いている人を解説していきます。将来、人と接する仕事をしたいと考えている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
人と関わる仕事は4つのタイプに分けられる
人と関わる仕事は、自分がどのように人と関わりたいかによって、以下の4つのタイプに分けられます。
- おもてなしを通じて笑顔やサービスを届ける
- 商品やサービスをアピールして提供する
- スキルや知識を活かして人を助ける
- 支援や指導を通じて悩みや課題を解決する
それぞれ、具体的にどのような仕事なのかを解説していきます。あわせて、該当する職種についても紹介していくので、興味のある仕事はどのタイプに該当するのか考えてみてください。
おもてなしを通じて笑顔やサービスを届ける
おもてなしによって笑顔やサービスを届ける職種の例として、ホテルスタッフやキャビンアテンダント、ウェディングプランナーなどがあげられます。
これらの職種は共通して、心のこもったサービスをすることで人と関わっています。喜んでもらうため、満足してもらうため、快適に過ごしてもらうためといった顧客第一の目線で人と関わることができるのも魅力のひとつです。
ただし、顧客からの期待が高い分、質の高い接客やサービスが求められます。高いコミュニケーション能力だけでなく臨機応変に対応できる柔軟さや、丁寧な言葉遣いなどを身に付ける必要があることを覚えておきましょう。
商品やサービスをアピールして提供する
人と関わりながら商品やサービスを提供するタイプには、営業職やアパレル店員などが該当します。
自社の商品やサービスをしっかり理解し、顧客のニーズや課題を把握したうえで、購入や契約のメリットをプレゼンしていきます。コミュニケーション能力だけでなく、ヒアリング力や提案力などがスキルとして必要になるでしょう。
なかには時間をかけて顧客と信頼関係を築くケースもあり、深く人とつながれる点も魅力といえます。
スキルや知識を活かして人を助ける
医師や看護師、心理カウンセラーなどは、スキルや知識で人を助ける仕事です。
人の命に関わったり、その後の生活に影響を与えたりするなど責任の大きい仕事ですが、その分やりがいがあり感謝されることも多いでしょう。専門的な知識やスキルが必要なため、計画的に目指す必要があります。
人と関わりながら、誰かの役に立ちたいという強い思いがある人に適している仕事です。
支援や指導を通じて悩みや課題を解決する
人と関わる仕事には、企業や人を支援・指導し、悩みを解決していく職種も存在します。たとえば、教師やコンサルタント、スポーツインストラクターなどがあげられます。
関わる人や企業の悩み・現状を把握し、目標達成に向けて道筋を立て支援・指導していきます。現状の課題を分析する力や、ゴールを定めて導くための計画力が必要です。また、独りよがりにならないためにも、関わる人と密にコミュニケーションをとることも大切になってきます。
職種別!人と関わる仕事10選
4つのタイプ別に人と関わる仕事について紹介してきましたが、ここからは職種別に解説していきます。多くの仕事を知り、比較することで気になる仕事が見つかるかもしれません。
代表的な仕事を10個紹介していくので、それぞれの仕事内容や、やりがいなどを確認してみてください。
ホテルスタッフ
ホテルスタッフは、ホテルを利用するお客様に対して、快適に滞在してもらうためのサービスを提供する仕事です。ホテルスタッフには、フロントスタッフやコンシェルジュ、ベルスタッフ、ドアスタッフなどさまざまな職種があります。
全ての職種に共通するのが「快適な時間を提供するためにおもてなしやホスピタリティを提供する」こと。人と関わりながら感謝の言葉を直接いただけるのも、やりがいにつながるでしょう。
ホテルは、家族旅行や新婚旅行、ビジネスでの利用など、老若男女問わずさまざまなお客様が利用します。近年では外国人訪問客も増えていて、国籍を問わず多くの人と関われるのもホテルスタッフの魅力のひとつです。
ウェディングプランナー
ウェディングプランナーは、新郎新婦の要望をヒアリングし理想の結婚式を形にしていく仕事です。式のコンセプトをはじめ、式で使用する細かいアイテムの提案まで、新郎新婦に寄り添いながらトータルプロデュースしていきます。
ウェディングプランナーは、準備期間から挙式まで、長い期間をかけて深い関係を築いていけます。新郎新婦だけでなく、家族や親族、友人など周囲の人たちとも関わることができ、感謝の言葉を直接いただけることもあるでしょう。
一生に一度の特別な日をサポートできる仕事で、やりがいや達成感を味わえます。特別な日のお手伝いがしたい人や、人と関わることで幸せな時間を提供したい人におすすめの仕事です。
キャビンアテンダント
キャビンアテンダントの仕事は、機内の接客業務や機内の安全確保です。具体的には、機内食の提供や免税品などの機内販売、離着陸時の機内アナウンス、安全確認、急病人の救急処置などがあります。
お客様に安心安全かつ快適に過ごしてもらえるよう、細やかな配慮をもってサービスを提供しています。そのためには、一人ひとりの様子を敏感に察知することが求められます。
国籍や年齢を問わずさまざまなお客様に対応するため、語学力を活かしたい人や高いホスピタリティをもって人と関わりたい人に向いている仕事です。
ツアーコンダクター
ツアーコンダクターは、旅行の予定の管理をし、安全かつ円滑な旅行をサポートする仕事です。具体的にはスケジュール管理や宿泊先の手配、現地スタッフとの打ち合わせ、同行、緊急時の対応などがあげられます。
旅行という特殊な場所で出会う人々のサポートをするため、特別な人間関係を構築できるのも魅力のひとつです。
レストランスタッフ
レストランスタッフは、来店するお客様に料理やサービスを提供する仕事です。ただ料理を運ぶだけでなく、メニューの説明やお会計、テーブルセッティングなど仕事内容は多岐にわたります。
レストランスタッフの振る舞いでお店の評価も変わるため、重要な役割です。口調や身だしなみにも十分に気を付ける必要があり、お客様に心地よい空間を提供する努力が必要です。特にグレードの高いホテルのレストランでは、質の高い接客が求められるでしょう。
人と関わるだけでなく、料理が好きな人や身体を動かすのが好きな人に向いています。
営業職
営業職は、自社の商品やサービスをアピールして契約や購入につなげる仕事です。商品やサービスの良さをどれだけ魅力的に伝えられるかも大切ですが、顧客のニーズに合わせた提案や、顧客の課題を聞き出すヒアリングスキルなども必要です。顧客との信頼関係の構築が必要になるため、人との関わりが深い仕事といえます。
一人やペアで営業するケースもありますが、チームで働くことも多いです。チームで協力して目標を達成することから、社内での関わり合いも深くなるでしょう。
アパレル販売員
アパレル販売員の仕事は、店頭などでファッションに関する専門的なアドバイスをしながら商品を販売することです。フロアでの接客以外にも、レジ業務や品出し、清掃、在庫管理など仕事内容は多岐にわたります。
接客する顧客は、ショップのターゲット層を中心に社会人や主婦層、学生などが考えられます。ただし、顧客によって好む接客スタイルが異なるため、臨機応変な対応が必要です。
看護師
看護師は、医師の診療の補助や患者さんの身の回りのお世話をします。病院や診療所、社会福祉法人、訪問看護ステーションなど、活躍できる場は多数あります。仕事内容は病棟や診療科によって異なるものの、主に巡回や点滴、注射、入院患者のケア、カルテ記入などです。
患者さんとの意思疎通や状態観察が重要になってくるため、常にコミュニケーションをとりながら異変がないかを確認しなければなりません。
人の命に関わり、その後の生活に影響を与える可能性がある責任の大きい仕事ですが、患者さんや家族から感謝されるなど、やりがいも大きい仕事です。
教師・保育士
教師や保育士も人と関わる仕事です。教師は小学校や中学校、高校などで生徒の成長をサポートし、保育士は乳児から小学校入学前の児童を預かり、保育をします。
教師の主な仕事は授業ですが、クラスの運営や授業準備、部活指導、進路指導などもおこないます。
保育士は、ただ保護者から子どもを預かるだけでなく、年齢や発達に合わせた遊びや運動、食事や排泄などの基本的な生活習慣を身に付けさせることも仕事です。
どちらも子どもだけでなく、保護者とも関わりが深い仕事です。子どもの成長を身近で実感できることが、やりがいにつながるでしょう。
人事職
人事職は、組織の人材管理に関わる仕事です。人材の獲得や教育、研修、評価など仕事内容は多岐にわたります。組織にとってどんな人材を採用し、どの部署に配置するかなどは売上や成績にも直結するため重要な役割です。
採用する際は、会社の代表として応募者と関わります。人事の印象が悪いと、優秀な人材を確保できない可能性があります。
学生や中途採用の応募者だけでなく経営陣、人材派遣会社のスタッフ、エージェントなど立場の異なる多くの人々と深く関われる仕事だといえるでしょう。
人と関わる仕事に向いている人は?
人と関わる仕事にはさまざまな職種がありますが、どれも共通して向いている特徴があります。一般的に向いているといわれる人の特徴は以下のとおりです。
- コミュニケーションをとるのが好きな人
- 気配りができる人
- 柔軟な対応ができる人
- 責任感がある人
それぞれ具体的にみていきましょう。
コミュニケーションをとるのが好きな人
コミュニケーションをとるのが好きな人は、多くの人と関わる仕事で活躍できるでしょう。人と接するのが好きというのは、仕事への原動力になります。
人と関わる仕事のなかには、高いコミュニケーション能力を必須条件としている仕事も多いです。コミュニケーション能力が高い人とは、相手の話を理解する力と、自分の話したい内容を的確に伝える力をもつ人を指します。重要なのは、双方向に意思伝達できるスキルです。
気配りができる人
気配りができる人も、向いている人の特徴のひとつです。具体的には、相手を思いやり、物事がスムーズに進むように先回りして行動できる人です。
たとえば、カフェでコーヒーを飲むときに友人が「砂糖やミルクはいる?」と聞いてくれるのも気配りのひとつです。困った友人に「何か手伝うことはある?」と声をかけるのも、気配りができる人といえます。
些細なことでも相手を思いやり、行動や声がけができる人は、人と関わる仕事でも重宝される人材になれるでしょう。
柔軟な対応ができる人
柔軟な対応ができる人も、人と関わる仕事に向いています。人と接する機会が多い仕事では、予定通りにいかないことや予想外の事態など、トラブルが生じるケースも大いにあります。
たとえば、クレームをもらったときや顧客同士のトラブルなど、どのような状況でも冷静に対応できるスキルは必要不可欠です。さまざまな背景の人と関わる可能性があるため、相手に合わせた柔軟な接し方も大切です。
責任感がある人
ビジネスにおいて責任感は重要な要素ですが、人と関わる仕事でも特に大切なスキルです。人と関わる仕事はさまざまですが、共通して全て相手にとって重要な役割を担うことが多いためです。
たとえば、おもてなしでサービスや笑顔を届ける仕事は、自分の接客次第で顧客の満足度が変わり、会社や組織の印象を左右する可能性もあります。人にアピールして商品を提供する仕事も、相手にとって重要な購入や契約になる可能性もあるでしょう。
関わる人にも影響力のある仕事が多いため、責任感がある人に向いている仕事といえます。
人と関わる仕事の魅力
人と関わる仕事の魅力にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、人と関係をもつ仕事ならではの魅力を紹介していきます。
相手の反応を直接感じられる
相手の反応を直接感じられることは、人と関わる仕事の醍醐味ともいえるでしょう。
たとえば、ホテルスタッフだと「ありがとう」や「また利用するよ」と言葉をいただけたり、教師であれば生徒や保護者から感謝されたりなど、直接声が届くこともあります。
接する相手と真剣に向き合っている分、良い反応を感じられたときにはモチベーションアップになります。逆に良くない反応を感じることもありますが、どう改善すればよいかすぐに対処ができるため、自分自身の成長にもつながるでしょう。
多くの人の笑顔を生み出すことができる
人と関わることで、相手の笑顔を生み出すことができるのも魅力のひとつです。
たとえば、ウェディングプランナーは新郎新婦や家族の笑顔、看護師は患者さんや家族の笑顔などです。直接関わる人だけでなく、その周囲の人の笑顔を生み出すことができるのも大きなやりがいを感じられます。
人の役に立てていることが実感できる、魅力的な仕事です。
きれいな立ち居振る舞いが身に付く
きれいな立ち居振る舞いが身に付くため、自分自身の成長やスキルアップにつながります。人と関わる仕事では、相手に失礼のないように丁寧な言葉遣いや姿勢、所作にまで気を配る必要があります。
仕事で身に付けた礼儀やきれいな立ち居振る舞いは、どのような場所でも役立つスキルになるでしょう。
人と関わる仕事を目指すなら専門学校でホスピタリティとおもてなしを学ぶのがおすすめ
人と接する仕事や魅力などについて紹介してきましたが、人と関わる仕事を目指す人は専門学校で学ぶのもおすすめです。
人と関わる仕事の基本は、ホスピタリティとおもてなしです。東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校では、以下の学科・コースで人と関わるさまざまな職業を目指せます。
- ホテルワールド
- 観光ワールド
- エアーラインワールド
- ブライダルワールド
- カフェワールド
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