留学したいと思ったら?準備や費用、おすすめの国まで紹介
「留学したいけど、まず何から始めたらいいかわからない」
「留学先はどこの国がおすすめか知りたい」
という人もいるでしょう。
留学は時間もお金もかかるため、実りある時間にしたいものです。そこでこの記事では、留学の準備やおすすめの国について解説していきます。
留学を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
留学したいなら覚えておきたい準備
留学したいなら忘れずにしておきたい準備があります。
それは次のことです。
- 留学の目的を明確にする
- 留学方法と費用を調べる
- 国を決める
まずは留学の目的を明確にしましょう。目的によって、留学の方法や費用、留学先が変わります。「海外の文化を学びたい」「語学を上達させたい」「将来こういった仕事がしたい」など留学の目的を今一度整理しましょう。
なんとなく留学をするよりも、目的を明確にしたほうが充実した時間を過ごせます。
留学方法の種類や費用、おすすめの国については、次章から詳しく解説していきます。
留学方法の種類と費用の目安
留学方法の種類と費用の目安を解説していきます。
- 正規留学
- 語学留学
- ワーキング・ホリデー
- 専門留学
- 海外ボランティア
- 交換留学
- ホームステイ
自分に合った留学方法を見つけてみてください。
※渡航費は国によって変わるため、渡航費を除いた費用の目安をお伝えします。
正規留学
正規留学とは、海外の高校や大学へ入学して卒業を目指す留学です。
海外の学校へ入学するためには高い語学力が必要になります。
欧米の英語圏の国への正規留学であれば、費用は年間200〜500万円ほど必要になるでしょう。これは授業料だけでなく、滞在費や生活費を含めた費用の目安です。
なぜ年間200〜500万円もの幅があるのかというと、学校の区分や通う学部、学校の所在地によって費用が大きく異なるためです。詳しくは以下の表を参考にしてみてください。
学校の区分 |
公立や私立、州立や国立、2年制や4年制などによって異なる。 公立より私立、州立より国立、2年制より4年制のほうが授業料が高い傾向にある。 |
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学部の種類 |
通う学部によって授業料が異なる。 一般的に文系より理系の学部のほうが授業料が高く、理系のなかでも医療系の学部はさらに授業料が高い場合が多い。 |
学校の所在地 |
学校の所在地により物価が異なる。 都会は地方より家賃や食費といった生活費が高くなりやすい。 |
語学留学
語学留学はその名のとおり語学を学ぶためにする留学です。正規留学との違いは、学校の卒業ではなく、語学学習を目的にしている点にあります。
留学先の国にもよりますが、語学学校の授業料10万~20万円程度に加え、滞在費や生活費が必要になります。1ヵ月あたり15万円ほどの費用がかかると思っておくとよいでしょう。
ワーキング・ホリデー
ワーキング・ホリデーとは、海外で働きながら休暇を楽しむための制度です。
ワーキング・ホリデー査証(ビザ)の発給対象者は、渡航先の国や地域によって多少の違いがあるものの、査証申請時の年齢がおおむね18~30歳以下の人になります。イギリスやカナダ、オーストラリアなど30の国と地域(令和6年6月3日現在)が渡航対象となっています。
一部の国を除き、滞在できる期間は基本的に最長1年です。
ワーキング・ホリデー期間中は旅行や滞在資金を補うための就労は認められているものの、すぐに安定した収入を得ることは難しいと考えられます。そのため、渡航前に当面の生活費は用意しておく必要があります。必要な金額は国や滞在先によっても異なりますが、100万円程度あれば、数ヵ月間の生活費と帰国用の航空券代をまかなえるでしょう。
専門留学
専門留学とは、ビジネスやITなど、特定の分野を学ぶことを目的とした留学です。
専門分野を外国語で学習するため、専門分野と語学の両方を学べます。
費用は国や期間にもよりますが、授業料や滞在費、生活費を含めて1ヵ月あたり50万円程度を確保しておくと安心できるでしょう。専攻分野によっては実習費や材料費など授業料以外の費用がかかる可能性もあるため、事前の確認が必要です。
海外ボランティア
海外ボランティアとは、その名のとおり海外でボランティアすることです。
目的はあくまでもボランティアですが、活動先やプログラムによっては語学学習にも役立ちます。例えば、「世界中からボランティアが集まるプログラムに参加する」「積極的に外国語でコミュニケーションを取る」などです。
学校には通わないため、滞在費や生活費を入れて1ヵ月あたり10万円程度で済む場合が多いです。
交換留学
交換留学とは、自分が通っている学校と提携している海外の学校へ留学することです。
期間は1学期や1年です。留学先の学校の単位が、日本で通っている学校の単位として認められることもあります。
日本で通っている学校の授業料を払っていれば、留学先の授業料の負担は不要である場合が一般的です。
そのため、滞在費や生活費を含めて1ヵ月あたり15万円程度で留学が可能です。
ホームステイ
ホームステイとは、海外の一般家庭に滞在する方法です。滞在先の家族は「ホストファミリー」と呼ばれ、食事の用意や洗濯など留学生を支援してくれます。
部屋や食事などの滞在費は、ホテルを利用する場合に比べて安く抑えられるため、生活費は1ヵ月10~15万円程度で済みます。なお、ホームステイをしながら現地の語学学校へ通う場合は、別途、授業料が必要です。
留学したい!おすすめの国ランキング
独立行政法人日本学生支援機構がおこなった「日本人学生留学状況調査」より、2022年度(令和4年度)中に留学を開始した日本人学生数が多い国をランキング形式で紹介します。
- 1位 アメリカ合衆国
- 2位 カナダ
- 3位 オーストラリア
- 4位 韓国
- 5位 英国
それぞれの国の特徴を説明していきます。
1位 アメリカ合衆国
アメリカでは、英語に加えて最先端のテクノロジーや流行のカルチャーなどを体感できます。日本人が学校で習ってきたのはアメリカ英語であるため、聞き慣れた発音でスムーズな会話ができるでしょう。
ハリウッドやロサンゼルスなど世界的に有名な都市があるだけでなく、スケールの大きい建造物や大自然もあり、観光も楽しめる国です。
ただし、日本に比べると物価が高いので、余裕を持って予算を用意しておくとよいでしょう。
2位 カナダ
カナダは留学先として人気がある国です。カナダの英語はなまりが少なく、きれいな発音が学べるといわれています。
広大な自然に囲まれており、ナイアガラの滝やカナディアンロッキーなど有名な観光スポットがあります。
トロントやカルガリーといった都市は、冬の気温が氷点下になる寒さが厳しい都市です。寒さが苦手な人は、他の都市を検討したほうがよいかもしれません。
3位 オーストラリア
オーストラリアは留学生の権利を保護する「ESOS(イーソス)」という法律があるため、安心して留学ができます。教育機関の品質を保証しており、万が一のトラブルの際には返金や転校の対応をおこなってくれます。
自然豊かで、夏も冬も過ごしやすい気候です。日本との時差も少なく、日本にいる家族や友人と連絡を取りやすいでしょう。
気候の関係で地域によっては紫外線が強いため、日焼け止めや帽子の用意が必要です。
4位 韓国
もともと日本人の海外旅行先として人気のあった韓国ですが、特に近年はK-popやドラマなどの影響で留学先としても高い人気を誇っています。
韓国は教育水準が高い国として知られています。そのため、刺激し合える優秀な学生たちとの出会いや、質の高い教育環境などが期待できるでしょう。
学習の息抜きや休暇の際には、音楽やドラマ、美容、グルメなどの韓国文化も楽しめます。
日本から飛行機で約2時間と移動時間が短いため航空券も安く、気軽に渡航できる点も魅力です。
5位 英国
英語発祥の地であるイギリスでは、本場の英語を学習できます。日本ではアメリカ英語での学習が一般的ですが、ヨーロッパではイギリス英語を中心に学習しているため、イギリス英語を身につけるメリットはあるでしょう。格式高いイギリス英語に憧れる人も少なくありません。
テムズ川やバッキンガム宮殿などの観光スポットも豊富で、さまざまな文化を体験できます。イギリスは島国ですが、ヨーロッパ諸国までの距離が近いため、格安航空や長距離バス、ユーロスターなどを利用すればヨーロッパ諸国へも遊びに行きやすいです。
天気が崩れやすく、日本に比べると曇りや雨の日が多いのが特徴です。
留学先についてより詳しく知りたい人は、以下の記事もご覧ください。
参考)語学留学をするのにおすすめの国ランキングTOP10!選ぶ際のポイントも解説
留学するために必要なもの
留学するために必要なものは、次のとおりです。
- パスポート
- ビザ ※国による
- クレジットカード
- 海外留学保険の保険証書
- 航空券
これらのものは、揃えておきましょう。
パスポート
海外に渡航するためにはパスポートが必須です。パスポートを持っていない人は早めに発行しておきましょう。
なお、パスポートを持っている人でも、有効期限が切れている場合や、滞在期間に対して渡航先の国で定められた残りの有効期間が足りない場合は入国できません。事前に渡航先で必要な残存有効期間を確認しておきましょう。
ビザ ※国による
渡航先にもよりますが、学生ビザを用意しておきましょう。
なお、日本と査証免除協定を締結しているアメリカやカナダなどの場合、90日以内の短期留学ならビザの申請は不要です。
クレジットカード
クレジットカードを用意しておけば、現地で現金を持たずに手軽に買い物ができます。
そのため、渡航前にクレジットカードを早めに作っておきましょう。
留学前にクレジットカードの利用限度額を引き上げておくと、現地での買い物がしやすくなります。ただし、使いすぎには注意しましょう。
海外留学保険の保険証書
海外では医療費が思いのほか高額になることがあるため、海外留学保険に加入しておくと安心です。
補償を受けるために、海外留学保険に加入した証明になる保険証書を持っていきましょう。
航空券
航空券の準備も必要です。
帰国する予定が決まっている場合は往復の航空券、帰国する予定が決まっていない場合は片道の航空券を用意しておきましょう。日付変更が可能なOPEN航空券もあります。
なお、航空会社や航空券の種類によってはキャンセル料が高額になったり、長時間の乗り継ぎがあったりするので、金額以外にも事前に確認しておくことをおすすめします。
出国当日には忘れ物がないように、紹介した持ち物が揃っているか、空港に向かう前に確認しましょう。
留学を成功させるポイント
留学を成功させるには、次のようなポイントがあります 。
- 目的を実現できる国を選ぶ
- 英語力をできるだけ伸ばしておく
- 予算は余裕を持って用意しておく
- ビザや入学の条件はなるべく早めに確認しておく
留学をよりよい時間にするためにぜひ覚えておきましょう。
目的を実現できる国を選ぶ
目的を実現できる国を選びましょう。たとえば、イギリス英語を学びたいのにアメリカに留学してしまうと、イギリス英語を学びにくくなってしまいます。
「自分の留学の目的を達成できるか?」を確認しながら国を選ぶとよいでしょう。
英語力をできるだけ伸ばしておく
「留学するから英語を勉強しなくても大丈夫」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、留学前にできるだけ英語を勉強しておくと、現地での学びがより深まります。
国内で英語の基礎を身につけておけば、現地で積極的にコミュニケーションが取れたり、留学先の学習がスムーズに進みます。
予算は余裕を持って用意しておく
予算は余裕を持って用意しておきましょう。
予算が足りなくなってしまうと、「体験したかったのに予算の都合でできなかった」 という状況にもなりかねません。
また、「急病で病院に行く必要がある」「急遽、一時帰国するための航空券代が必要」など、想定外の出来事が起こる可能性もあります。万が一に備えて予算に余裕を持っておくと、いざというときも慌てずに対応できます。
ビザや入学の条件はなるべく早めに確認しておく
ビザや入学の条件は、なるべく早めに確認しておきましょう。
ビザや入学条件は意外と細かく、必要書類がすぐに用意できたり、手続きが当日中に完了したりするとは限りません。早めに確認し、行動することで、「留学をするつもりだったがビザや入学の条件を満たしておらず、希望する国や学校に留学できなかった」という事態を避けられます。
また、留学の手続きは保護者や学校に任せきりにせず、できる限り自主的に進めましょう。留学先では、日本のように気軽に周囲に頼れなくなるため、普段から自分で判断して行動する意識を持つ必要があります。
留学したいと思ったときによくある質問
留学したいと思ったときによくある質問と回答を紹介していきます。
- 留学するために必要な英語力は?
- 留学すると就職に有利になる?
- お金に余裕がない人が留学をするためには?
事前に把握しておきましょう。
留学するために必要な英語力は?
留学の目的や種類により、必要な英語力は異なります。
日常会話がほとんどできない状態で留学することも可能です。ただし前述でもお伝えしたとおり、日本で英語力をできるだけ伸ばしておいたほうが、留学先でスムーズに学習ができるでしょう。
なお、正規留学で学校へ入学する場合、一定のTOEFLスコアが求められる場合があります。
留学すると就職に有利になる?
留学期間にもよりますが、留学すると就職活動の際に有利になりやすいです。
文部科学省主導の留学促進プログラム「トビタテ!留学JAPAN」が2019年におこなった調査によると、「留学経験者に配慮した選考を実施・強化意向」の企業は全体の65.5%にものぼります。半分以上の企業が留学経験者の採用に前向きという結果になりました。
お金に余裕がない人が留学をするためには?
お金に余裕がないものの留学したいという場合、留学の種類を選びましょう。
たとえば、交換留学なら提携先の学校に授業料を払わずに済むので、留学費用を抑えやすいです。また、現地の学校には通わず、海外ボランティアやホームステイだけをおこなうのも選択肢のひとつです。
留学したいなら専門学校への進学がおすすめ
留学をしたいなら、専門学校への進学がおすすめです。
東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校では、英語力を活かして仕事をするための独自のプログラムがあり、留学もサポートしています。
在学中に「提携学校での学習」や「海外インターンシップ」への参加も可能です。
語学力をはじめ、最先端のホスピタリティや文化に触れ、国際感覚を身につける海外プログラムについては以下のページをご覧ください。
「少人数制度」「レベル別クラス」といった制度を採用しているので、英語に苦手意識がある方でもレベルアップできます。
授業を通じて在学中に英語が話せるようになる環境があるため、在学中にゼロから英会話をマスターした学生もいます。
「Wメジャーカリキュラム」によって、別の専攻の授業を追加料金なしで受けられるので、ホテル業界、エアライン業界、観光業界についても学べます。
「ワーク&スタディ」では、学校に通いながら、アルバイト情報誌には掲載されない業界の現場で働くことが可能です。ホテルや高級レストランなど、英語を使う職場もあります。
さらに「産学連携」により、一流企業で働くプロから指導を受けることが可能です。
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