語学力を活かせる仕事10選!レベル別おすすめキャリアと具体例を紹介
英語に興味を持ったり、語学学習を始めたりしている人のなかには、「語学力を活かして仕事をしたい」と考えている人も多いでしょう。
語学力を活かして仕事をしたい場合、具体的にどのような職業があり、どのレベルの語学力が求められるかを把握することが大切です。
この記事では、語学力を活かせるさまざまな仕事をレベル別に紹介します。あなたの語学スキルを活かせる仕事を見つけて、将来の選択肢を広げていきましょう。
【レベル別】語学力を活かせる仕事
語学力を活かせる仕事は、ビジネスシーンや旅行業、教育、翻訳通訳など多岐にわたります。
まずは、TOEICの点数をもとに、レベル別に語学力を活かせる仕事を紹介していきます。自分が目指す職業に必要な英語力を確認してみましょう。
英語力の目安 | 英語力を活かせる職業例 |
---|---|
TOEIC500~599点 |
・入国審査 ・テーマパークスタッフ ・ホテルスタッフ ・グランドスタッフ |
TOEIC600~699点 |
・キャビンアテンダント(客室乗務員) ・海外旅行添乗員 ・英文事務 ・英語保育士 |
TOEIC700~799点 |
・海外留学サポート ・パイロット ・バイヤー、商社(総合職) |
TOEIC800~899点 |
・中学校・高校の英語教師 ・英会話スクール講師 |
TOEIC900点以上 |
・語学系大学・専門学校教師 ・翻訳者 ・通訳者 |
TOEIC500~599点の語学力を活かせる仕事
TOEIC500〜599点は、高校までの英語の基礎が十分できている、初級から中級ほどの英語力です。英検だと準2級〜2級程度のレベルです。TOEIC500点以上のレベルでは、簡単な英語でのコミュニケーションがとれます。
TOEIC500〜599点の英語力を求める職業の例は、以下のとおりです。
- 入国審査官
- テーマパークスタッフ
- ホテルスタッフ
- グランドスタッフ
TOEIC500点以上あると、外国人と英語で簡単なコミュニケーションをとる機会のある仕事を目指せるでしょう。ただし、グランドスタッフでは英検2級TOEIC550点以上、外資系のホテルのように外国人と頻繁にやりとりをする職場だと、より高い英語力が採用基準となります。
TOEIC600~699点の語学力を活かせる仕事
TOEIC600〜699点は、英語の基本的な聞き取りや読み書きが可能なレベルです。上場企業が会社員に期待するスコアの平均でもあります。
TOEIC600〜699点の英語力を求める職業の例は、以下のとおりです。
- キャビンアテンダント(客室乗務員)
- 海外旅行添乗員
- 英文事務
- 英語保育士
キャビンアテンダントや海外旅行添乗員など、実際に外国人とも接する機会も多い職業では、TOEIC600点以上が採用の最低ラインであることが多いです。また、英文事務の仕事では、海外の企業と英語で電話やメールでやりとりをするため、英語で読み書きする力が必要です。
TOEIC700~799点の語学力を活かせる仕事
TOEIC700点以上は、問題なく意思疎通ができるレベルの英語力があります。外資系の企業や海外赴任の多い商社では、TOEIC700点以上の英語力を求められることも多いでしょう。
TOEIC700〜799点レベルの英語力を求める職業の例は、以下のとおりです。
- 海外留学サポート
- パイロット
- バイヤー
- 商社(総合職)
パイロットは、TOEIC700点以上を採用基準としている企業が多いです。また、海外で買い付けをするバイヤーや、海外とのやりとりが多い商社の総合職では、実際に英語で外国人と情報交換をしたり商談などをしたりするため、ビジネスレベルで問題ない英語力が必要となります。
TOEIC800~899点の語学力を活かせる仕事
TOEIC800〜899点は、英語で複雑なやり取りが可能なレベルです。このレベルの英語力があれば、外資系企業でも、十分な語学力と認められることが多いです。英検だと準1級程度に相当します。
TOEIC800〜899点レベルの英語力を求める職業の例は、以下のとおりです。
- 中学校・高校の英語教師
- 英会話スクール講師
TOEIC800点以上の英語力があれば、中学校や高校の英語教諭のような英語を人に教える職業も目指せます。社会人向けの英会話スクール講師では、ビジネス英語を教えられるような高い英語力が求められます。
TOEIC900点~の語学力を活かせる仕事
TOEIC900点以上は、海外でも問題なく働ける十分な英語力があります。専門分野も含め、ビジネスで問題なく英語が扱えるでしょう。英検では、最も難しいとされる1級に相当するレベルです。
TOEIC900点以上のレベルを求める職業の例は、以下のとおりです。
- 語学系大学・専門学校教師
- 翻訳者
- 通訳者
TOEIC900点以上では、翻訳者や通訳者など高度な英語力が求められる職業も目指せるでしょう。
【業種別】語学力を活かせる仕事
ここからは、接客業・事務職・専門職・教育職の業種別に語学力を活かせる仕事を紹介します。
それぞれの業種に関連する職業を紹介しますので、気になる業種から語学力を活かせる仕事を調べてみましょう。
語学を活かす接客業
まずは、語学を活かす接客業から紹介していきます。
語学を活かす接客業では、以下のような仕事があります。
- ホテルスタッフ
- グランドスタッフ
- キャビンアテンダント(客室乗務員)
- 海外旅行添乗員
語学力を活かしながら接客業をしたい人は、エアーライン業界や旅行業界がおすすめです。
ホテルスタッフ
お客様に快適なホテル滞在を提供する仕事です。ホテルスタッフの業務には、主に「宿泊・料飲・宴会・管理・営業・調理」の分野があります。
ホテルスタッフでは、特にフロントを担当する宿泊部門や飲食会場を担当する料飲部門が、外国人のお客様と接する機会が多く、語学力を活かせるでしょう。
また、外資系のホテルやリゾートホテルなど外国人のお客様が多いホテルでは、日常的に英語でサービスの案内をする必要があり、高い英語力が求められます。そのため、日系ホテルの宿泊部門や外資系ホテルでは、TOEIC600〜700点以上を採用基準の目安とする場合があります。
グランドスタッフ
空港内で飛行機に搭乗するお客様のサポートをする仕事です。主に搭乗手続きをする「カウンター業務」と、飛行機への搭乗の案内・誘導をする「ゲート業務」があります。
グランドスタッフは、空港を利用している外国人の方に案内することがあるため、英語で簡単なコミュニケーションがとれるレベルの英語力が必要です。日系航空会社では、グランドスタッフの採用基準として英検2級TOEIC550点以上の英語力を求めていることが多いです。
キャビンアテンダント(客室乗務員)
飛行機に乗務して機内サービスや保安業務をおこなう仕事です。飲み物や機内食の提供、離着陸時や非常時の機内アナウンス・非常用設備の案内などをおこないます。
国際線に乗務するキャビンアテンダント(客室乗務員)では外国人クルーと乗務することや、業務連絡などが英語の場合もあります。そのため、英語の基本的な聞き取りや、読み書きができるレベルの英語力が必要です。採用の条件として、TOEIC600点以上の英語力が求められます。
海外旅行添乗員
旅行会社が販売している海外旅行のツアーに同行して、旅行をサポートする仕事です。集合時間の案内や現地スタッフとの打ち合わせ、ホテルやレストランの手配確認や調整、急病や盗難など旅行中のトラブル対応などをおこないます。
海外旅行添乗員は、現地の人と基本的な会話ができるレベルの語学力や、トラブルがあった際の対応力が求められます。必要となる英語力の目安は、英検2級以上やTOEIC550点以上です。
語学を活かす事務職
語学を活かせる仕事には、以下のような事務職の仕事もあります。
- 英文事務
- 貿易事務/営業
事務職は、英語での読み書きが得意であったりパソコンでの作業が好きな人におすすめです。
英文事務
英語を用いた事務全般の仕事です。業務内容は、海外の取引先との電話・メール対応、英文の資料作成、翻訳・通訳業務など多岐にわたります。
英文事務で求められる英語力は、企業によっても異なりますが、TOEIC600点以上が目安となります。英文事務では、ビジネス英語を使用する機会が多いです。業界によっては、専門的な英語を覚える必要もあるでしょう。
貿易事務/営業
貿易(輸出や輸入)に関わる企業でおこなう、事務や営業の仕事です。
貿易事務職では、主に以下の業務をおこないます。
- 貿易書類の作成・確認
- 出荷・輸送、通関などの手配
- 出荷・納入管理
- 電話・メール応対
貿易営業職は、海外から商材を買い付けたり自社商品を海外に販売したりします。
貿易事務では、貿易書類の多くが英語のため、特に「読み・書き」の英語力が求められます。必要な英語力は、TOEIC600点以上が目安です。
一方で、貿易営業では海外とのやり取りをする機会も多いことから、「話す・聞く」の英語力も必要です。現地との商談が多い業務であれば、TOEIC700点以上の英語力が望ましいでしょう。
語学を活かす専門職
語学を活かせる職業のなかには、以下のような専門的な職業もあります。
- 翻訳者
- 通訳者
翻訳者や通訳者になるには、どちらの仕事もTOEIC900点以上とかなり高い英語力が必要です。
翻訳者
ひとつの言語を別の言語に、正確かつ適切に翻訳する仕事です。
翻訳者の仕事は、主に以下の3つに分類されます。
- 小説や雑誌、歌詞などを翻訳する「文芸翻訳」
- 契約書やマニュアルなどのビジネス文書を翻訳する「実務翻訳(産業翻訳)」
- ドラマや映画など映像と音声で構成されたコンテンツを翻訳する「映像翻訳」
翻訳者は、TOEIC900点以上の高い英語力に加え、翻訳する内容の専門知識や、両国の社会、文化、歴史などの幅広い教養が必要です。
通訳者
通訳者は、異なる言語を使う人たちの間に入り、話されている言語を訳して相手に伝える仕事です。通訳者は、政治やビジネスの交渉、国際会議やスポーツ大会、テレビのインタビューなど、さまざまなシーンで活躍しています。
通訳者の仕事では、TOEIC900点以上の高い英語力が求められます。さらに、両国の社会、文化、歴史や、状況に応じた専門知識なども理解しておく必要もあります。
語学を教える教育職
語学を活かす教育職には、以下のような仕事があります。
- 中学校・高校の英語教師
- 英語保育士
- 英会話スクール講師
保育士や英語教師の仕事は、人に教えることや子どもが好きな人におすすめです。
中学校・高校の英語教師
中学校や高校で、英語の授業をする仕事です。英語教師の仕事では、授業以外にもクラス担任や、生活・進路指導、学校運営の事務作業などもおこないます。
2021年度には中学校の学習指導要領改定が施行され、中学の英語の授業は全て英語でおこなわれるようになりました。そのため、英語教師になるためには、英語で英語を教えられるような高い英語力が必要です。目安として、TOEIC800点の英語力があることが望ましいです。
また、英語教師になるためには、学校や学科に必要な教員免許状が必要です。
英語保育士
就学前の児童を対象した保育施設で、英語で保育をする仕事です。また、外国人のネイティブ講師をサポートします。
英語保育士は、勤務する施設によって求められる英語力はさまざまです。
インターナショナル・プリスクールのように日常会話で英語を使う施設では、通訳ができるレベルの高い英語力を求められるでしょう。インターナショナル・プリスクールでは、園児や外国人講師とのコミュニケーションとして英語を使うだけでなく、なかには外国語しか話せない園児や保護者もいるからです。
英会話スクール講師
民間の英会話スクールで英語を教える仕事です。英語の授業に加え、受講生の指導プランの作成や習熟度チェックなどもおこないます。
社会人向けの英会話スクールではビジネス英語の習得を目指す受講生が多いため、それを教えられるような高いレベルの英語力が求められます。TOEIC800点以上の英語力は必要となるでしょう。
語学力を活かした仕事に就くためのポイント
語学力を活かした仕事に就くためには、専門学校や短大卒以上の学歴が必要になる場合が多くあります。
また、自分がやりたい仕事に就くためには、その仕事に求められている語学力の習得に加え、業種や職種に合わせた専門知識やスキルを確認することも大切です。
興味のある仕事を見つけたら、その職業に必要な語学力やスキルを習得できる進路を選択しましょう。
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