CLOSE
ホーム
業界コラム INDUSTRY COLUMN
INDUSTRY COLUMN
ホテル業界
  • LINE

ホテルランク・グレード分けの基準は?星の数の意味も紹介

ホテルランクは、ホテルの質やサービスを評価する際に使われる指標です。

実は、ホテルランクを分ける明確な基準は存在しません。
しかし、独自の評価システムでホテルをランク分けしている企業や機関は多くあります。

本記事では、ホテルランクの分け方やホテルの評価ポイント、ビジネスホテルやシティホテルとホテルランクの関係性まで詳しく解説します。

一般的によく見かけるホテルランクの分類や特徴が分かりますので、ホテルランクとはどのようなものか興味がある方はぜひ最後までお読みください。

ホテルランクの分け方

ホテルランクの分け方

ホテルランクを決める世界共通の明確な基準は存在しません。

私たちがインターネットや雑誌で目にするホテルランクは、大手旅行会社やホテル予約サイトなどがそれぞれ独自の基準を用いて決定したものです。
評価項目も多岐にわたり、宿泊料金やサービスの質、立地、さらには利用者の口コミまで、さまざまな要素が含まれています。

このようにホテルランクの分類方法はさまざまですが、よく見かけるのは以下の2つの方法です。

  1. グレードによる分類(5種類)
  2. 星の数による分類(1〜5つ星)

ここでは、これら2つの分類方法について、それぞれの基準や特徴を詳しく見ていきます。

グレードによる分類(5種類)

グレードでホテルランクを分ける方法は、ホテルの質やサービスのレベルを大まかに把握するのに役立ちます。
国際的にはホテルのグレードを5つに分類するのが一般的です。

以下は、それぞれのグレードの特徴を整理した表です。

グレード 特徴
ラグジュアリー 最高級の設備とサービスを提供するホテル
豪華な内装や一流のレストラン、スパなどがある
ハイエンド 高級感のある設備とサービスを提供するホテル
快適性と品質にこだわっている
ミドル 上質な設備とサービスを提供するホテル
適度な快適性と機能性を備えている
エコノミー 標準的な設備とサービスを提供するホテル
無駄のない効率的な運営がされている
バジェット 必要最低限の設備とサービスを提供するホテル
基本的な宿泊機能に特化している

ホテルのグレードについてさらに詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。

星の数による分類(1〜5つ星)

星の数によるランク分けは直感的に分かりやすいため、広く用いられている分類方法です。
一般的に5つ星が最高ランクを示し、最高級ホテルと判断されます。

しかし、星の数による評価も世界共通の基準はなく、さまざまな機関が独自の評価システムを用いて判定しています。

以下は、星の数でホテルランクを分けている企業や機関の例です。

国内 楽天トラベル 1〜5つ星の5等級
じゃらん 1〜5つ星の5等級
Expedia 1.0〜5.0の9等級(1.0から0.5刻み)
国外 ミシュラン 1〜3ミシュランキー(※)の3等級
フォーブストラベル おすすめ、4つ星、5つ星の3等級
政府機関 フランス政府観光局 1〜5つ星とパラス(宮殿級)の6等級
中国国家観光局 0~5つ星の6等級

(※)ミシュランではホテルの評価を1〜3の「鍵(キー)」の数で表している。最高評価は3ミシュランキーとなる。

評価する企業や機関によって星の数の付け方が異なるため、同じホテルでも参照する情報によって星の数が変わる可能性があります。
より信頼性の高い評価を得るためには、複数のサイトや情報源を比較検討し、総合的に判断することをおすすめします。

ホテルランクを決める2つのポイント

ホテルランクを決める2つのポイント

前述のとおり、ホテルランクを決める世界共通の基準は存在しません。

しかし、さまざまな企業や機関がホテルランクを独自に評価する際、以下の2つの側面から総合的に判断していると考えられます。

  • ハード面:主に設備や建物に関する要素
  • ソフト面:サービスや接客に関する要素

ハード面:設備や建物に関する要素

ハード面の評価においては、設備の質だけでなくその数や多様性も重要な要素になります。

以下は、ハード面の評価を高める具体例です。

  • ロビーや客室などのインテリアが豪華で洗練されている
  • スポーツやアクティビティ施設が充実している(ジムやプール、スパなど)
  • レストランやバーの種類や数が豊富にある
  • 客室に高級寝具や最新の家電製品が使用されている
  • 有名ブランドのアメニティを揃えている

これらの要素が充実しているほど、ホテルランクは高くなる傾向にあります。

ソフト面:サービスや接客に関する要素

ソフト面の評価では、サービスの質や内容が大きく関わってきます。

以下は、ソフト面の評価を高める具体例です。

  • 専用コンシェルジュサービスを提供している
  • 24時間対応のルームサービスやランドリーサービスがある
  • ウェルカムドリンクやウェルカムギフトなどが用意されている
  • お客さまの個別ニーズに柔軟に対応できる体制が整っている

さらに、これらのサービスを提供するスタッフの質の高さも、ホテルランクを決める重要な要素です。
例え設備やサービスに不足があっても、スタッフの適切な対応や気配りによって、お客様の満足度を向上させられる可能性があります。

優れたホスピタリティと専門的なスキルを持つスタッフの存在は、高ランクホテルの特徴のひとつと言えるでしょう。

ビジネスホテルやシティホテルのホテルランクとは?

ビジネスホテルやシティホテルのホテルランクとは?

ビジネスホテルやシティホテルをホテルランクの一種と誤解されている方もいるかもしれませんが、実際には、ホテルの機能面やターゲット顧客の違いなどで区別した呼び方です。

ビジネスホテルは仕事を主な目的とするビジネスパーソンの利用を想定し、宿泊に特化したサービスを提供しています。
一方、シティホテルは多様な目的を持つ利用客を想定しているため、機能性だけでなく上質で快適なサービスも期待できます。

それぞれ以下のような特徴があります。

ビジネスホテル シティホテル
・駅や繁華街の近くの便利な立地
・料金がリーズナブル
・機能的でコンパクトな客室
・レストランやアクティビティ施設が充実
・客室のグレードや広さのバリエーションが豊富
・ドアマンやコンシェルジュなど専門的なサービススタッフを配置

近年では、ビジネスホテルとシティホテル両方の特徴を併せ持つ施設も増加しており、明確な線引きが難しくなっています。
これらの区分はあくまで一般的な特徴として理解しておきましょう。

客室のグレードの種類や分け方

客室のグレードの種類や分け方

ホテルのランクだけでなく、客室にもグレードがあります。
客室のグレードは、部屋の広さや眺望の良さ、設備や内装の充実度、受けられるサービスの種類などによって決まります。

ホテルランクと同様に客室のグレードにも世界共通の基準はなく、ホテルによって仕様が異なります。
しかし、グレードの上下の格付けについては、ホテル業界全体でおおむね共通しています。

以下の表で、一般的な客室のグレードを上位から順に紹介します。

グレード 特徴
スイート 最高級の広さと設備が揃う客室
ベッドルームとリビングルームが区切られている
セミスイートまたはジュニアスイート スイートより床面積が小さい客室またはベッドルームとリビングルームが区切られていない客室
エグゼクティブまたはクラブルーム スイート(セミスイートやジュニアスイート含む)に次ぐ広さと高級感を持つ客室またはビジネス利用向けの高級な客室
スイートに近い内装や設備が整っている
デラックス エグゼクティブやクラブルームに次いで高級な客室
大きめのソファやカウチなどリラックスできるスペースがある
スーペリア デラックスより床面積が小さい客室
モデレート スーペリアより床面積が小さい客室
スタンダード 基本的な設備が整った一般的な客室
エコノミー 必要最低限の設備の客室
バジェット エコノミーより経済的な客室

ホテルによって客室のグレードの名称や特徴は異なります。
また、表にあるグレードの客室がすべてのホテルにあるとは限りません。

表で示した客室のグレードは、「どちらの部屋のほうが豪華か」といった判断をするときの目安として知っておくと良いでしょう。

まとめ:高いランクのホテルで働くなら専門学校への進学がおすすめ

高いランクのホテルで働くなら専門学校への進学がおすすめ

ホテルランクは、格付けする企業や機関によって評価が変わります。

しかし、いずれもホテルランクを分ける際は、設備や建物に関するハード面とサービスや接客に関するソフト面から総合的に判断される場合が多いです。

特に、スタッフの適切な対応や気配りはお客さまの満足度に直結するため、ホテルランクを決める重要な要素を担っています。
優れたホスピタリティと専門的なスキルを持つスタッフの存在は、高ランクホテルの特徴のひとつです。

高ランクホテルのような上質な空間でプロフェッショナルな仕事をしたい方は、実践的なカリキュラムが充実したホテル・観光系の専門学校への進学をおすすめします。

東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校のホテルワールドでは、ホテル業界の多様なニーズに応える、3つの特色あるコースを提供しています。

ホテルマネジメント本科」は、将来の支配人やマネージャーを目指す方に最適です。
ワールドクラスの高度なスキルを身に付け、企業プロジェクトを通じてホテルの企画・集客・運営を学びます。

スーパーコンシェルジュコース」は、ホスピタリティのプロフェッショナルを目指すコースです。
コンシェルジュの役割を深く学び、顧客の期待を超えるサービスを提供する能力を養成します。

リゾート・ホテルホスピタリティコース」では、接客のプロフェッショナルを目指します。
国内外のホテルと連携した実践授業を通じてホテル運営スキルを養い、英語力も強化します。

また、専門学校は業界のつながりを活かした就職支援が受けられる可能性もあり、就職後はスキルを活かして即戦力としての活躍も期待できます。

高級ホテルでのキャリアを目指す方は、ぜひ体験入学や個別相談会にご参加ください。

体験入学・個別相談会

banner

この記事を見た人におすすめのコラム

ホテル業界
ホテル業界
ホテル業界
ホテル業界
ホテル業界
ホテル業界
ホテル業界
ホテル業界
ホテル業界
ホテル業界
ホテル業界
ホテル業界
ホテル業界
ホテル業界
ホテル業界
ホテル業界
ホテル業界
エアーライン業界
ブライダル業界
ホテル業界
観光業界
ホテル業界
エアーライン業界
ブライダル業界
ホテル業界
観光業界
ホテル業界
ホテル業界
  • HOME
  • 業界コラム
  • ホテルランク・グレード分けの基準は?星の数の意味も紹介