ホテルマンの平均年収はいくら?初任給・待遇・休日・キャリアアップも紹介
「ホテルマンの年収は、実際どれくらいの額なのだろう……」
「給料を上げるにはどうしたらいいのだろう?」
このような疑問をお持ちの人もいるかもしれません。
そこで、この記事では、ホテルマンの初任給や平均年収や給料の上げ方を解説します。
将来ホテルマンとして活躍したい人はぜひ参考にしてください。
ホテルマンの平均年収はいくら?平均月収は?
求人ボックスによると、ホテルマン(正社員)の平均年収は353万円、平均月収は約29万円と報告されています。
なお、ホテルマンは外資系ホテルと日系ホテルで初任給が異なる場合があり、外資系ホテルの方が給与が高めに設定されている傾向があります。
たとえば、アメリカに本社を置くハイアットリージェンシー東京ベイではフロントアシスタントマネージャーが月給32〜35万円、フロントマネージャーが40〜45万円で求人募集されています。(2022年10月4日時点)
参考:フロントマネージャー|採用情報|ニュース、フロントアシスタントマネージャー|採用情報|ニュース
年収に換算すると、フロントアシスタントマネージャーが年収384〜420万円、フロントマネージャーが年収480〜540万円です。
総支配人になると、年収1,000円を超えるケースもあるため、ホテルマンは夢のある職業だということもわかります。
参考:求人ボックス
ホテルマンの初任給は?
東京労働局の情報では、宿泊業、飲食サービス業の大学卒業の初任給は、21万3千円と報告されています。これは他の業種と比較してもほぼ同等の金額となっています。
しかし学歴や勤務地、就職先のホテルの雇用形態によって初任給は変化します。
たとえば、就職する地域別でホテルマンの年収を見てみると、わずかではあるものの差があることが分かります。
▼【地域別】ホテルマンの初任給
地域 | 初任給の金額(令和3年3月大学卒) |
東京都 | 213,000円 |
大阪府 | 209,000円 |
石川県 | 213,000円 |
引用:学卒者の初任賃金、令和3年3月卒 新規卒業者初任給情報 (確定版)、新規学卒者初任給情報(令和3年3月卒業者)
ホテルマンの福利厚生や待遇
福利厚生制度は企業・従業員双方にとって重要です。ホテルマンの福利厚生や待遇にはたとえば以下のものがあります。
- 系列のホテルやレストランを割引価格で利用できる
- お客様からチップを頂けることがある
- 世界中のホテルで働くことができる
順に見ていきましょう。
系列のホテルやレストランを割引価格で利用できる
同じ系列のホテルやレストランを割引価格で利用できるのは、ホテルマンの特権と言えるでしょう。
株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイドは、新卒採用情報の福利厚生欄にホテルでの宿泊や食事の「社員割引(具体的な金額は非公開)」を明記しています。
引用元:福利厚生・支援制度|株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイド 新卒採用情報
さらに、外資系大手ホテルチェーンにおいては、系列である5つ星ホテルのような高級ホテルを割引価格で利用できます。
たとえば、大手外資系ホテルチェーンの「ヒルトン・グループ」では、新卒採用情報の福利厚生欄に国内外の同系列ホテルを「特別割引料金(具体的な金額は非公開)」で利用できることを明記しています。
割引価格で利用できるので、ホテル好きな人には嬉しい制度です。
お客様からチップを頂けることがある
ホテルマンの場合、お客様からチップを頂けることがあるのも魅力の1つです。
日本の場合、チップは宿泊費用の1~2割程度の金額を小銭ではなく紙幣で渡すというのが一般的と言われています。
日本ではチップはあくまでもサービスを受けた上での好意を示すものであり、渡さなければいけないということはありません。
ところが、海外の場合はチップを渡すのは必須のような風潮があります。海外でも紙幣で渡すことが主流で1ドルから渡すのが一般的とされています。
チップがもらえる職業は珍しいので、ホテルマンならではの待遇と言えるかもしれません。
世界中のホテルで働くことができる
「ホテルマンとして世界で活躍したい」とお考えの人もいるでしょう。外資系ホテルチェーンの場合は、希望の国にホテルがあれば勤務できる可能性があります。
たとえば、東京マリオットホテルなどを手がける「マリオット・インターナショナル」は、130以上の国と地域で世界各国で7,600軒ものホテル運営を行い、ホテル業界をけん引しています。
参考:マリオット・インターナショナル採用情報 | 採用情報とキャリア機会の検索
海外で活躍するホテルマンになりたい方にとっては、絶好の働き方を実現できます。
ホテルマンの給料の上げ方
ここからはホテルマンのキャリアアップについて紹介します。経験を重ねることにより給与にも反映されるようになり、働き方の幅も増えていきます。具体的に以下の3つの方法があります。
- スキルを磨き役職を得る
- 年収が高いホテルへ就職
- 自身の市場価値を上げる
それぞれ順番に紹介します。
スキルを磨き役職を得る
ホテルといっても仕事内容は幅が広く、接客を担う部署を始め、営業や総務人事、経営企画など多くの部署が存在します。
総支配人を始め、支配人名のつく役職は部署ごとに複数存在しています。
スキルを磨き、多くの仕事を経験することで責任ある立場を任されます。
年収が高いホテルへ就職
ホテル業界では数年経験を積んだ後、他のホテルへ転職してキャリアアップする事は一般的です。
多くのホテルでの実務経験は評価の対象となり、スキル次第では一挙に数百万円の給与アップが為される場合もあります。
転職先で知り合いのホテルマンと顔を合わせるということもあります。ホテル業界は横の繋がりも非常に密で、様々な出会いがある事も面白さのひとつです。
自身の市場価値を上げる
次に自身の市場価値を上げることです。
具体的には、以下の方法があります。
- 語学力を磨く
- ホテルに関する資格取得
語学力を磨く上で外せないのは、世界共通語と認識されている英語です。その他にも、日本と近いアジア圏の中国語や、韓国語なども使えるとよいでしょう。日本語以外の言語も巧みに操ることができれば、活躍の幅も広がりやすいです。
また、ホテルに関する資格を一部紹介します。
どちらもホテル業界で必要な知識を測定します。
▼ホテルマンの資格
ホテルビジネス実務検定試験 | ホテル実務技能認定試験 | |
概要 | ホテルの業務に必要な実務知識を体系的に習得することと、自己学習の目標設定と到達度を把握することの2つを目的としている資格 | ホテルスタッフとしての身だしなみやマナーはもちろん、両院・宿泊の業務やサービスの知識を証明する資格 |
資格種別 | ベーシックレベル(2級、1級)・マネジメントレベル | 初級・上級 |
年間実施回数 | ベーシックレベル…年2回 マネジメントレベル…年1回 |
初級・上級共に年2回 |
日系ホテルの場合は、5年から10年ほどの長い年月をかけて役職を上げると支配人になれる可能性もあります。
日本語以外の語学を身につけることや、資格を取得することでキャリアアップすれば、役職に合わせて給料も上がっていくでしょう。
これからホテルマンを目指すという方においては、なるべく好待遇のホテルへ就職するためにも、3・4年制の専門学校で長い時間を掛けて学ぶことをおすすめします。
専門学校は大学と比べて実技が多いカリキュラムであるため、知識だけでなくスキルや経験も身に着けやすい環境になっています。
そのような環境で大学と同じ4年間学ぶことで、即戦力として採用してもらうことも可能です。
初任給は変わらないことが多いですが、就職後の給与は同期の従業員と大きく差が出ることもあります。
「東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校」にはホテルマンを目指すコースが2つあり、それぞれ特徴があります。
▼ホテルマンを目指す2つのコースの違い
ホテルマネジメントコース | リゾート・ホテルホスピタリティコース | |
修業年限 | 4年間 | 3年間 |
特徴 |
・高度専門士を取得できる ・世界基準のホテルマネジメントを学ぶ ・国内外の企業へ長期インターンが可能 ・オーストラリアへ語学留学が可能 |
・世界基準のオペレーションスキルを身に着けられる ・国内ホテルでの長期インターンが可能 |
来校型やオンライン型など、ご自身に合わせた体験入学や個別相談会も行っているため、ぜひ参加してみてください。
ホテルマンの年収や待遇に関するよくある質問
ホテルマンの年収に関してよくある質問をまとめてみました。
- ホテルマンは年収が低いというのは本当?
- ホテルマンは年収1000万円を目指せる?
- 海外のホテルの方が国内ホテルよりも年収が高い?
- 高級ホテルの方がビジネスホテルに比べて年収は高い?
- ホテルマンは休みを取れる?土日休み、連休は取れる?
- ホテルマンの勤務時間は?
順番に見ていきましょう。
ホテルマンは年収が低いというのは本当?
ホテルマンは年収が低いというイメージが先行していますが、一概に年収が低いというわけではありません。
繰り返しになりますが、就職先のホテルや雇用形態、役職によっても年収は変わってきます。
ホテルマンは年収1,000万円を目指せる?
「ホテルの支配人」であれば年収1,000万円を目指すことも可能です。
支配人を募集しているホテルもあります。年収1,000万円を実現したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
海外のホテルの方が国内のホテルよりも年収が高い?
海外のホテルの方が国内のホテルよりも、年収が高いイメージがあるかもしれません。
日本から近いアジア圏のマレーシアの求人について、「GJJ海外就職デスク」にて調査しました。給与はMYR8,800となっています。
MYR8,800は、日本円で270,547円(令和4年6月25日時点)になります。前述した日本の+正社員の男女合計の平均年収は277万5千円のため、比較するとやや割高と言えそうです。
高級ホテルの方がビジネスホテルに比べて年収は高い?
有価証券報告書のデータによると、高級ホテルの代表格である帝国ホテルの平均年収は470万4,000円です。
EDINET (edinet-fsa.go.jp)を参考
有価証券報告書のデータによると、コンフォートホテルなどのビジネスホテルを展開する株式会社グリーンズの平均年収は374万2,078円です。
EDINET (edinet-fsa.go.jp)を参考
高級ホテルの方がビジネスホテルよりも年収は高いと言えるでしょう。
ホテルマンは休日は?土日休み、連休は取れる?
ホテルマンのお休みは、「ホテルの種類と時期による」というのが結論です。
- 観光系ホテル…土日の休みは難しい
- ビジネス系ホテル…土日の休みが取れる可能性あり
特に観光系ホテルは繁忙期であるゴールデンウィークやお盆、お正月などは連休は取りにくい可能性があります。
有給休暇を使えるかは、ホテルごとのシフトによっても変わってくるでしょう。
ホテルマンの勤務時間は?
ホテルマンの勤務時間は、交代制のことが多く夜勤がある場合がほとんどです。
ホテルは基本的には24時間365日営業しているため、どうしても夜勤が必要になります。
実働時間は他の職業と同じく8時間ほどですが、夜勤に慣れるまでは大変かもしれません。しかし夜勤には夜勤手当が出る、日中や平日休みに病院や銀行に行きやすいなどのメリットもあります。
ホテルマンを目指すなら専門学校が近道
ここまでホテルマンの年収について、さまざまな観点から見てきました。
ホテルマンを目指す人におすすめなのは、専門学校に入学することです。専門学校は実習が多いので、ホテルマンとして即戦力となる実力を身につけられます。
ホテルマンを目指す人におすすめなのは「東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校」です。以下の2つのコースがあります。
- ホテルマネジメントコース(4年制)
- リゾート・ホテルホスピタリティコース(3年制)
2つのコースの違いは以下の通りです。
▼ホテルマンを目指す2つのコースの違い
ホテルマネジメントコース | リゾート・ホテルホスピタリティコース | |
修業年限 | 4年間 | 3年間 |
特徴 |
・高度専門士を取得できる ・世界基準のホテルマネジメントを学ぶ ・国内外の企業へ長期インターンが可能 ・オーストラリアへ語学留学が可能 |
・世界基準のオペレーションスキルを身に着けられる ・国内ホテルでの長期インターンが可能 |
来校型やオンライン型など、ご自身に合わせた体験入学や個別相談会も行っているため、ぜひ参加してみてください。
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