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ホテリエとは?仕事内容や年収、なり方などを詳しく解説

「ホテリエ」がどんな仕事かご存知ですか?
なんとなくホテルで働く人というイメージはあるものの、詳しくは知らない人も多いかもしれません。実は、ホテリエの仕事内容は多岐にわたります。

本記事では、ホテリエの仕事内容から年収、なり方まで詳しく解説します。

ホテルへの仕事の魅力や、あるとよい資格がわかりますので、ホテリエという職業に興味がある方はぜひ最後までお読みください。

ホテリエとは?

ホテリエとは?

ホテリエとは、ホテルで働く人の総称です。
直接お客様と接する業務から非接客の裏方業務まで、ホテル内のさまざまな仕事に従事しています。

それぞれの部門で専門的なスキルを活かし、お客様のニーズに合わせたサービスを提供するのがホテリエの使命です。

また、ホテリエはお客様がホテルで快適に過ごせるよう、ホスピタリティを持って仕事に取り組む姿勢が求められます。

ホテリエの語源

「ホテリエ」の語源はフランス語の「hôtelier」で、「ホテルの経営者」や「ホテルの主人」という意味を持ちます。

ホテリエの起源は、フランスをはじめとしたヨーロッパの旅人や商人たちが、長距離の移動中に利用した宿屋だといわれています。

当時は食事や宿泊場所の提供のみをおこなうシンプルな施設でした。
しかし、徐々におもてなしを重視したサービスを提供するようになり、ホテリエという職業が誕生したと考えられています。

ホテルマンやホテルウーマンとの違い

かつては、ホテルで働く男性を「ホテルマン」、女性を「ホテルウーマン」と呼ぶことが一般的でした。
しかし、近年では性別を問わず使える「ホテリエ」という言葉が広く浸透しています。

また、国際的にも通用する言葉であることから、グローバル化が進むホテル業界において好まれる傾向にあります。

ホテリエの年収はいくら?

ホテリエの年収はいくら?

ホテリエの年収を決める最も大きな要因は、働くホテルのタイプによるといえるでしょう。

ホテルは大きくビジネスホテルとラグジュアリーホテルに分けられ、それぞれの年収は以下のように差があります。

ホテルタイプ 平均年収 サービスの特徴
ビジネスホテル 約320万円 ビジネスパーソンの利用を想定し、宿泊に特化している
ラグジュアリーホテル 約500〜600万円 旅行者の利用を想定し、宿泊をはじめとした幅広く質の高いサービスを提供する

ラグジュアリーホテルでは、語学力や専門的なスキルを求められることが多い分、ビジネスホテルに比べて年収が高い傾向にあります。

ホテリエという職種は一般的にはキャリアを積むことで徐々に昇給していきます。
しかし、平均年収は働くホテルのタイプによっても大きく変わることを覚えておくとよいでしょう。

ホテリエの仕事内容を部門別に紹介

ホテリエの仕事内容を部門別に紹介

ホテリエの仕事内容は多岐にわたり、ホテルによっても仕事内容や範囲は異なります。

ここでは、ホテリエの主な仕事を部門別に5つ紹介します。

  • 宿泊部門
  • 料飲部門
  • 調理部門
  • 宴会部門
  • 管理営業部門

それぞれの部門の仕事内容を見ていきましょう。

宿泊部門

ホテル業務のなかでも特にお客様と接する機会が多いため、ホテリエの仕事といえば宿泊部門を想像する方も多いかもしれません。
チェックイン手続きや館内を案内する際の事務的な会話に加えて、ちょっとした世間話や雑談をする機会も多く、高いコミュニケーション能力や英語を中心とした語学力が求められます。

宿泊部門の主な仕事を順番に見ていきましょう。

ドア・ベルスタッフ

ドア・ベルスタッフは、ホテルの顔ともいえる存在です。

お客様を真っ先にお出迎えする役割で、挨拶はもちろん、短い時間でコミュニケーションを取るスキルが求められます。

主な仕事内容は以下のとおりです。

  • お客様の出迎えと見送り
  • 車やタクシーで到着したお客様の安全な誘導
  • ロビーでの気配りと接客
  • お客様の荷物預かりと部屋への案内
  • ホテル内の案内

ホテルには海外からのお客様も多く訪れます。
臨機応変な対応や円滑なコミュニケーションを取るためにも、他の部門よりも英語を中心とした語学力が必要です。

フロント・コンシェルジュ

フロント・コンシェルジュはホテルの中心的な役割を担う職種で、主な仕事内容は以下のとおりです。

  • チェックインとチェックアウト業務
  • 会計や宿泊予約の管理
  • お客様の荷物預かりや鍵の管理
  • お客様の要望に応じたきめ細やかなサービス提供
  • 外部サービスの予約や手配

フロントスタッフが上記のすべての業務をおこなうこともありますが、ラグジュアリーホテルではコンシェルジュ業務だけを担うスタッフがいるケースも多いです。

その場合のコンシェルジュは、周辺レストランの予約や観光名所の案内など、お客様の要望に合わせたオーダーメイドのサービスに対応します。

どちらの職種も高いコミュニケーション能力や語学力はもちろん、お客様の要望を先回りして汲み取る能力も必要です。

バトラー

バトラーは、主に高級ホテルで提供される専属執事サービスで、お客様一人ひとりの身の回りのお世話をするのが仕事です。

コンシェルジュと似た仕事内容に見えますが、コンシェルジュは外部サービスへの対応もおこなうのに対し、バトラーは客室やホテル内のサービスに対応します。

また、バトラーは担当するお客様の近くにいることが多いですが、コンシェルジュはロビーやフロント付近に常駐しているという違いもあります。

ハウスキーピング

ハウスキーピングは、お客様に清潔で快適な空間を提供する重要な職種で、具体的には以下のような仕事内容があります。

  • 客室の清掃
  • アメニティの管理と補充
  • タオルなどの備品の補充
  • 心地よい部屋作り

お客様のチェックアウト後からチェックインまでの間におこなう業務のため、決められた時間内に質の高い仕事を遂行する正確性と繊細さが求められます。

料飲部門

料飲部門はホテル内のレストランやバーなどに関連した職種で、主な仕事内容は以下のとおりです。

  • ソムリエやバーテンダー、バリスタ:飲み物を提供する
  • ホールスタッフ:お客様の出迎えから見送り、注文の受付や料理の提供をおこなう
  • ルームサービス:客室への食事の配達や空間を演出する

食事の場でお客様をおもてなしするだけでなく、料理やドリンクの販売価格を設定したり、メニューの開発などもおこなったりするため、マネジメント業務への関連性が高い部門です。

調理部門

調理部門は大きく以下の職種に分けられ、ホテル内のレストランやルームサービスで提供する料理を作ります。

  • シェフ
  • 調理補助
  • パティシエ
  • 食器洗浄スタッフ

調理部門の仕事はお客様と接する機会がほとんどないものの、料理の品質はホテルの評価を左右する重要な要素であることは間違いありません。
調理の技術やセンスはもちろん、スピード感を持って効率的に動ける人材が重宝されます。

宴会部門

宴会部門は、ホテル内でおこなわれる各種パーティーや披露宴を担当する部門で、主な仕事内容は以下のとおりです。

  • パーティーや披露宴の企画相談
  • パーティーや披露宴の会場設営
  • 当日のクローク業務
  • 会場案内などの接客業務
  • ドリンクの提供

実際の業務は外部スタッフに委託することも多いため、スタッフをまとめる力や、宴会を運営する責任者になるためのマネジメント力も求められます。

管理営業部門

管理営業部門はお客様と接する機会の少ない仕事ですが、ホテル経営の核となる部門です。

主な職種と仕事内容は以下のとおりです。

  • 一般事務:経理や人事、総務などのバックオフィス業務をおこなう
  • 営業企画担当:ホテルのサービスを売り込む
  • 広報担当:ホテルのPRをおこなう
  • 総支配人(GM):各部門を統括し、接客や経営のトップとしてホテルを運営する
  • 副総支配人(AGM):総支配人を補佐する

ホテルの経営を担う管理営業部門では、マネジメント力や決断力などのビジネススキルが求められます。
また、異文化理解や英語をはじめとした語学力といった高い教養も、ホテルの運営方針の決定や経営判断には欠かせません。

ホテリエにおすすめの資格4選

ホテリエにおすすめの資格4選

ホテリエになるために必須の資格はありませんが、就職に有利な資格や、実務で役立つ資格は存在します。

ここでは、ホテリエを目指す方におすすめの資格を4つ紹介します。

  • TOEIC
  • マナー・プロトコール検定
  • ユニバーサルマナー検定
  • ホテルビジネス実務検定

それぞれの資格について詳しく見ていきましょう。

TOEIC

TOEICは、英語によるコミュニケーションとビジネス能力を測定するための試験です。
外資系ホテルや海外からのお客様が多いホテルでは英語力が必要なため、特に高いスコアが求められる傾向にあります。

TOEICはリーディングとリスニングの2つのセクションで構成され、合計990点満点で評価されます。
ドア・ベルスタッフやフロントスタッフなどお客様と接する機会が多い職種に就くためには、700点程度は必要でしょう。

マナー・プロトコール検定

マナー・プロトコール検定は、日本人としてまた社会人として必須のビジネスマナーや接遇マナー、プロトコール(国際儀礼)に関わる知識と技能を認定する資格です。

特に文化やマナーが異なる外国からのお客様への適切な対応方法を知ることは、快適なサービス提供のために重要です。

検定は1級から3級までの4段階に分かれており、社会人としての必須マナーを身に付けるためには 2級以上の取得が望ましいとされています。

ユニバーサルマナー検定

ユニバーサルマナー検定は、高齢者や障がい者、外国の方など、多様な背景を持つお客様に対して適切なサービスを提供するための知識とスキルを習得できる資格です。

具体的には以下の内容が学べます。

  • 多様な背景を持つお客様の特徴や心理に関する知識
  • お客様に合わせた適切な声がけやコミュニケーションの取り方
  • 日常生活や接客時におけるサポート方法

さまざまな事情を持つお客様に、柔軟に対応する力が身に付く資格です。

ホテルビジネス実務検定

ホテルビジネス実務検定はホテルで働く際の実務知識を習得することを目的としている検定で、以下の内容を学べます。

  • 宿泊や料飲、宴会などのサービスオペレーション
  • 総務・人事や経理・会計、マーケティングなどのマネジメント業務

資格を取得すれば、ホテル業界で働くために必要な知識を幅広く体系的に身に付けられるので、キャリアアップにも役立てられるでしょう。

ホテリエに向いている人の特徴3つ

ホテリエに向いている人の特徴3つ

ホテリエはお客様に快適な滞在を提供するためさまざまな能力が必要ですが、特に人間力が求められる仕事です。

ここでは、ホテリエに向いている人の特徴を3つ紹介します。

  • ホスピタリティ精神がある
  • コミュニケーション能力が高い
  • 問題解決能力がある

それぞれ詳しく説明します。

ホスピタリティ精神がある

ホスピタリティ精神とは単なる接客スキルではなく、心からお客様をもてなそうとする姿勢を指します。

  • お客様の感動や満足を自分の喜びとして感じられる
  • 対価を求めず、思いやりをもって相手に尽くせる

上記のような姿勢で接客できれば、ホテリエとして大きく成長できるでしょう。

また、ホスピタリティ精神はホテルの評判を左右する重要な要素で、ホテルへの信頼獲得や格式の維持にもつながります。

コミュニケーション能力が高い

ホテルで働くにあたって人との関わりは必要不可欠なため、コミュニケーション能力の高い人がホテリエに向いています。

ホテリエは初対面のお客様と接する機会が多く、人と話すのが苦手な場合は会話が続かず良い印象を与えられません。

また、お客様対応だけではなく、上司や同僚と良いチームワークを築き上げるためにも、高いコミュニケーション能力は必須です。

人と話すのが好き、協調性があるといった方はホテリエの仕事に向いているといえます。

問題解決能力がある

ホテリエには、クレーム対応やトラブル対応、予期せぬ状況への対応など、日々さまざまな問題への臨機応変な対応が求められます。

問題解決能力の高い人は、以下のような特徴があります。

  • 問題の原因や要点の見極めがうまい
  • 適切な改善や解決計画を立てられる
  • 問題解決に向けて主体的に行動できる
  • 柔軟な対応ができる

問題解決能力は経験を積むことで向上しますが、基本的な判断力や適応力を普段から意識して養うことが大切です。

ホテリエのなり方2つを解説

ホテリエのなり方2つを解説

ホテリエになるための方法は大きく分けて2つあります。

  • ホテルに就職活動する
  • 観光やサービスに関する学校に通う

それぞれの特徴や注意点について解説していきます。

ホテルに就職活動する

1つ目は、ホテルの求人を検索して直接就職活動する方法で、すぐに現場で実践経験を積めるのが最大の魅力です。

注意点は、多くのホテルで専門学校や大学卒業以上の学歴を求める傾向にあるため、高校卒業程度の採用自体が少ないという点です。

また、クレーム対応やイレギュラーな対応などは、ある程度の実務経験がないと対処が難しい場合もあります。

すでに接客経験やサービス業での勤務経験がある方であれば、ホテルに直接就職しても即戦力として働くことができるでしょう。

観光やサービスに関する学校に通う

観光やサービスに関する専門学校では、実務や知識、資格などが効率的なカリキュラムで学べるため、ホテリエになるための1番の近道といえます。

また、専門学校では業界とのつながりを活かした就職支援が受けられる可能性があり、卒業後の進路への不安も減らせます。
就職後は専門学校で身に付けたスキルを武器に即戦力として働けるため、ホテリエとして前向きにやりがいを持って働けるでしょう。

まとめ:スキルのあるホテリエを目指すなら専門学校がおすすめ

まとめ:スキルのあるホテリエを目指すなら専門学校がおすすめ

ホテリエは、ホテルで働く人々の総称であり、お客様に快適なサービスを提供する仕事をしています。
仕事内容はさまざまで、お客様と接する職種からホテルの経営を担う裏方業務まで、幅広い活躍の場があります。

給与水準の高いラグジュアリーホテルや外資系ホテルに就職するためには、ホテリエとして身に付けておきたいスキルや資格を持っていると有利です。

東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校では、ホテル業界の多様なニーズに応える、3つの特色あるコースを提供しています。

ホテルマネジメント本科」は、将来の支配人やマネージャーを目指す方に最適です。
ワールドクラスの高度なスキルを身に付け、企業プロジェクトを通じてホテルの企画・集客・運営を学びます。

スーパーコンシェルジュコース」は、ホスピタリティのプロフェッショナルを目指すコースです。
コンシェルジュの役割を深く学び、顧客の期待を超えるサービスを提供する能力を養成します。

リゾート・ホテルホスピタリティコース」では、接客のプロフェッショナルを目指します。
国内外のホテルと連携した実践授業を通じてホテル運営スキルを養い、英語力も強化します。

また、専門学校は業界のつながりを活かした就職支援が受けられる可能性もあり、就職後はスキルを活かして即戦力としての活躍も期待できます。

お客様に最高のサービスを提供できるホテリエを目指す方は、ぜひ体験入学や個別相談会にご参加ください。

体験入学・個別相談会の詳細はこちら

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